現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2012年5月31日のデイリーキーワードランキング
1 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
2 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
3 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
4 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
5 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
6 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
7 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
8 | 跳箱の突手一瞬冬が来る |
9 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
10 | 夏館毀誉褒貶の外にあり |
11 | いなびかり北よりすれば北を見る |
12 | 油絵に昭和の暗さ夏館 |
13 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
14 | ピストルがプールの硬き面にひびき |
15 | 薄氷の吹かれて端の重なれる |
16 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
17 | 日と月のごとく二輪の寒椿 |
18 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
19 | 暗黒や関東平野に火事一つ |
20 | 艶聞に片耳ふさぐアマリリス |
21 | 寄せる波ばかりが見えて花海桐 |
22 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
23 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
24 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
25 | 祭笛吹くとき男佳かりける |
26 | 重ね着の中に女のはだかあり |
27 | 海に出て木枯帰るところなし |
28 | ひつぱれる糸まつすぐや甲虫 |
29 | 韃靼の馬は海月に繋がれて |
30 | ゆりの木の花ゆっくりと脚運ぶ |
31 | 目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹 |
32 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
33 | 田植えすみ大海原のあらわるる |
34 | あをあをと空を残して蝶分れ |
35 | 麦秋の中なるが悲し聖廃虚 |
36 | 青蛙時には空を踏み外す |
37 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
38 | 自転車の百態とすかんぽの百態を愛す |
39 | 花南天裏木戸より訪う母の家 |
40 | 子が盛つて早苗饗の飯大盛よ |
41 | この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 |
42 | もの音は一個にひとつ秋はじめ |
43 | 馬酔木咲く丘は野となり丘となる |
44 | こんなよい月を一人で見て寝る |
45 | 月光に深雪の創のかくれなし |
46 | 蝙蝠に庇貸したる阿弥陀窟 |
47 | 星空へ店より林檎あふれをり |
48 | 賑しく見舞はれし夜のフリージア |
49 | 葭切のをちの鋭声や朝ぐもり |
50 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
2025年9月2日 20時03分更新(随時更新中)