現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年12月7日のデイリーキーワードランキング
1 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
2 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
3 | ものの種にぎればいのちひしめける |
4 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
5 | 一日もの云はず蝶の影さす |
6 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
7 | 雲は行き懸大根はとどまれり |
8 | 渡り鳥みるみるわれの小さくなり |
9 | 薔薇の香の紛々として眠られず |
10 | 母在せり青蚊帳といふ低き空 |
11 | 磨崖仏みぞれと少女白く過ぐ |
12 | 戦争と畳の上の団扇かな |
13 | 方丈の大庇より春の蝶 |
14 | 悪意なき悪意の重さ冬の鵙 |
15 | 初雀送電線の高さから |
16 | 伊豆の海や紅梅の上に波ながれ |
17 | 鮎の背に一抹の朱のありしごとし |
18 | シリウスの瞠る霜夜や仮死の森 |
19 | 虫時雨銀河いよいよ撓んだり |
20 | 凶作の夜ふたりになればひとり匂う |
21 | 元日や手を洗ひをる夕ごころ |
22 | 飴なめて流離悴むこともなし |
23 | 土手を外れ枯野の犬となりゆけり |
24 | 百代の過客しんがりに猫の子も |
25 | 若水を生まれる前の母が汲む |
26 | 海に出て木枯帰るところなし |
27 | 蜩や硯の奧の青山河 |
28 | 鶯に蔵を冷たくしておかむ |
29 | 星空へ店より林檎あふれをり |
30 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
31 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
32 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
33 | 木曽川の今こそ光れ渡り鳥 |
34 | み仏に美しきかな冬の塵 |
35 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
36 | がんばるわなんて言うなよ草の花 |
37 | 古き世の火の色うごく野焼かな |
38 | 入れものが無い両手で受ける |
39 | けふは凩のはがき一枚 |
40 | まだ温き骨壺の父古びゆく |
41 | ふるひ寄せて白魚崩れんばかりなり |
42 | 公園を掃いても掃かなくても落葉 |
43 | ひろびろと露曼陀羅の芭蕉かな |
44 | 澪標身を尽くしたる泣きぼくろ |
45 | 納め句座切字が人の和を結ぶ |
46 | くもることわすれし空のひばりかな |
47 | 寒星や神の算盤ただひそか |
48 | 胃カメラに胃の腑探られ四月馬鹿 |
49 | 水仙の美少年となる春の宵 |
50 | てふてふひらひらいらかをこえた |
2024年9月26日 13時22分更新(随時更新中)