現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年10月4日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | 頭の中で白い夏野となつてゐる |
3 | まんじゆしやげ昔おいらん泣きました |
4 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
5 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
6 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
7 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
8 | 蛙の目越えて漣又さざなみ |
9 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
10 | くず金魚どこの祭も知っている |
11 | 蛇いでてすぐに女人に会ひにけり |
12 | 千の手の一つを真似る月明かり |
13 | 眠らずに海鼠となりて錆びはじむ |
14 | 音沙汰の無きはご無事か梅雨の雷 |
15 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
16 | 燕帰るわたしも帰る並の家 |
17 | 上州は誰より忠治葛嵐 |
18 | 空といふ自由鶴舞ひやまざるは |
19 | みくじ凶知らぬまに雪やみてをり |
20 | のちの世の杖衝坂の無月かな |
21 | ものの種にぎればいのちひしめける |
22 | 打水の流るる先の生きてをり |
23 | パンツ脱ぐ遠き少年泳ぐのか |
24 | 大落暉今に点火の枯すすき |
25 | 正月の月が明るい手まり歌 |
26 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
27 | 稜線も雲路も模糊と鳥雲に |
28 | 筆おろす硯の海へ春満月 |
29 | 熾る火に向かう面や薪能 |
30 | よき川のいよよつめたき黄鶺鴒 |
31 | つひに見ず深夜の除雪人夫の顔 |
32 | うすものを着て雲の行くたのしさよ |
33 | 沼の精霊口より吐くは曼珠沙華 |
34 | 今生の汗が消えゆくお母さん |
35 | ポンポン船の冬浪犬と殘りたり |
36 | 百千鳥百囀りに山曇る |
37 | 嫁入りとは古き言葉よ桐咲いて |
38 | 向日葵が好きで狂ひて死にし画家 |
39 | うごかざる一点がわれ青嵐 |
40 | 痩馬のあはれ機嫌や秋高し |
41 | 原爆の街停電の林檎つかむ |
42 | 元日の人通りとはなりにけり |
43 | あけびの実軽しつぶてとして重し |
44 | 英霊車去りたる街に懐手 |
45 | 一燈にみな花冷えの影法師 |
46 | 鈴虫は鳴きやすむなり虫時雨 |
47 | 獅子舞は入日の富士に手をかざす |
48 | 束縛といふ二文字を解くさくら |
49 | 人の顔眺てゐて秋を感じけり |
50 | 俺にあと何日残せし寒満月 |
2025年8月27日 20時17分更新(随時更新中)