現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年5月10日のデイリーキーワードランキング
1 | 朱欒咲く五月となれば日の光り |
2 | 声映すまで透きとおる五月の窓 |
3 | ひとりでは五月の海の青すぎる |
4 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
5 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
6 | みかん剥く神の扉が開くように |
7 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
8 | 目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹 |
9 | 空の蒼さを言いたいのだがあわわわわ |
10 | 蕪白し順縁に母送らねば |
11 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
12 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
13 | 夏星の落ちて浜辺の星の砂 |
14 | 黴厨匙きらきらと密集す |
15 | ロシヤより古き五月に愛をこめ |
16 | 夏みかん酸つぱしいまさら純潔など |
17 | 安房は手を広げたる国夏つばめ |
18 | あをあをと空を残して蝶分れ |
19 | バラの芽やくびれし腕の翼状針 |
20 | 幼な等の集えば走り薄暑光 |
21 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
22 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
23 | 葉桜のかげに古びし季節くる |
24 | 聖五月終刊号のまたもかな |
25 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
26 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
27 | 萍の一つは頭蓋のなかにうく |
28 | 桜狩いつか死ぬ人ばかりくる |
29 | 香水へ黙読の脚組直し |
30 | 春燈の下に我あり汝あり |
31 | 石と鉄打ち梟の火を創る |
32 | プールサイドの鋭利な彼へ近づき行く |
33 | 満月のほたるぶくろよ顔上げよ |
34 | 田を植ゑて空も近江の水ぐもり |
35 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
36 | 梅雨の犬で氏も素性もなかりけり |
37 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
38 | 鞦韆に抱き乗せて沓に接吻す |
39 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
40 | 愛なき日避雷針見て帰りけり |
41 | ダリヤ熟れルイ王朝の夢売りぬ |
42 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
43 | 蝸牛とろりとろりと老いてゆく |
44 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
45 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
46 | 雀らも海かけて飛べ吹流し |
47 | 毎日は静かに澱む金魚玉 |
48 | 就中学窓の灯や露の中 |
49 | 目の玉を洗ったばかり 新緑 |
50 | 鯉幟竹の産地と納得す |
2024年9月23日 21時32分更新(随時更新中)