現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年5月28日のデイリーキーワードランキング
1 | 朱欒咲く五月となれば日の光り |
2 | 声映すまで透きとおる五月の窓 |
3 | ひとりでは五月の海の青すぎる |
4 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
5 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
6 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
7 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
8 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
9 | 目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹 |
10 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
11 | ロシヤより古き五月に愛をこめ |
12 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
13 | すれちがうベクトル海の日の教室 |
14 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
15 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
16 | 体内の迷路も夏か水いそぐ |
17 | 頭の中で白い夏野となつている |
18 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
19 | 陽炎に砂音だけのあゆみあり |
20 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
21 | 深海に傘をゆるめて水母死す |
22 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
23 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
24 | 想像がそつくり一つ棄ててある |
25 | 瓜二つ抱え都をゆく日あり |
26 | 我も亦ラッシュアワーのうたかたか |
27 | 日を追わぬ大向日葵となりにけり |
28 | 黴厨匙きらきらと密集す |
29 | 涼風くぐる高さ制限2・2 |
30 | 白日傘もう番犬の喉を持つ |
31 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
32 | 五月の噴水にふれこの刻もう還らず |
33 | 毎日は静かに澱む金魚玉 |
34 | 自画像をふせたるままに新樹光 |
35 | ひとしずく空よりの色露草に |
36 | 非常口に緑の男いつも逃げ |
37 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
38 | すみれ雨泣きて還らぬものばかり |
39 | 春雨や頬かむりして佃まで |
40 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
41 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
42 | さびしさを日日のいのちぞ雁わたる |
43 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
44 | 葉牡丹や女ばかりの昼の酒 |
45 | ほたるこい携帯電話眠らせて |
46 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
47 | 梅咲いて庭中に青鮫が来ている |
48 | 芋の露連山影を正しうす |
49 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
50 | 愛なき日避雷針見て帰りけり |
2025年8月28日 22時07分更新(随時更新中)