現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年7月24日のデイリーキーワードランキング
1 | おそるべき君等の乳房夏来る |
2 | 蚊の声のひそかなるとき悔いにけり |
3 | 枯野原汽車に化けたる狸あり |
4 | 山肌の山霧の橋ゆれており |
5 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
6 | 虫除けの煙を腰に 墓掃除 |
7 | たまさかの雪なり出でて髪ぬらす |
8 | 三伏の穢に鳴く荒鵜かな |
9 | しぼり出すみどりつめたき新茶かな |
10 | 百幹に触れて忘れぬ花のいろ |
11 | 秋風や水に落ちたる空のいろ |
12 | 語らいは遠き日のこと母子草 |
13 | 兎も片耳垂るる大暑かな |
14 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
15 | 己が影を慕うて這へる地虫かな |
16 | 海に出て木枯帰るところなし |
17 | 溶けそうなまりもが浮いて地球なり |
18 | つぶらなる汝が眼吻はなん露の秋 |
19 | 木曽路ゆく我も旅人散る木の葉 |
20 | 水脈の果て炎天の墓碑を置きて去る |
21 | 山笑ふ日や放れ家の小酒盛 |
22 | 空蝉の両眼濡れて在りしかな |
23 | 女にも怒りはじめの臍ありぬ |
24 | ひたすらに雨に打たれし七変化 |
25 | 手花火を命継ぐ如燃やすなり |
26 | 竜巻をたたんで眠る星月夜 |
27 | 八月や六日九日十五日 |
28 | 鉄漿蜻蛉おろおろと子を抱いて |
29 | 春寒やしばしふふみて鯛の骨 |
30 | 鯊釣や不二暮れそめて手を洗ふ |
31 | 緑陰に三人の老婆わらへりき |
32 | 黒き枕ひとつ干しあり利休の忌 |
33 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
34 | 今生の汗が消えゆくお母さん |
35 | 高々と蝶こゆる谷の深さかな |
36 | 蝉時雨子は担送車に追ひつけず |
37 | ものの種にぎればいのちひしめける |
38 | 虹に謝す妻よりほかに女知らず |
39 | 今生の負に立ち向ふ雪無尽 |
40 | 緋のダリアジャズシンガーの揮発する |
41 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
42 | 晩涼に池の萍皆動く |
43 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
44 | 桃咲いて百年先のわれ思ふ |
45 | 足のうら洗へば白くなる |
46 | 石段に敷きつめられし花筵 |
47 | 死なうかと囁かれしは蛍の夜 |
48 | 逃げ水を追う老体の力こぶ |
49 | 今日何も彼もなにもかも春らしく |
50 | しぐるるや僧も嗜む実母散 |
2025年8月28日 07時10分更新(随時更新中)