現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年8月3日のデイリーキーワードランキング
1 | ひやひやと積木が上に海見ゆる |
2 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
3 | 八月や六日九日十五日 |
4 | 蛍火や山のやうなる百姓家 |
5 | 屠蘇散や夫は他人なので好き |
6 | 羽蟻の夜かなしき家を出て歩く |
7 | 夏の夜のどぶ板が鳴る身に近し |
8 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
9 | 師走はや調律の音病廊に |
10 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
11 | 師も父も夫もおとこ初霞 |
12 | やはらかき風のささやき稲の花 |
13 | 背負籠の上を弓なりに虹立てり |
14 | 悲哀ですヒアシンスですピアスです |
15 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
16 | 白藤や揺りやみしかばうすみどり |
17 | 老いてなどをれぬ椋鳥来る雨が漏る |
18 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
19 | 秋風やひとさし指は誰の墓 |
20 | をさなけく母となりゆく瞳のくもり |
21 | 嗚呼と言えば淋しい蛇が穴を出る |
22 | 目かくしの背後を冬の斧通る |
23 | 海照りをあやつる手だてとて失くし |
24 | 海を欲る輸送車こぼれつぐ棉花 |
25 | 入れものが無い両手で受ける |
26 | 羽蟻ふり峽のラジオは悲歌に似て |
27 | 妻恋し炎天の岩石もて撃ち |
28 | しんしんと雪降る空に鳶の笛 |
29 | 人仰ぐ我家の椿仰ぎけり |
30 | どれも口美し晩夏のジャズ一団 |
31 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
32 | 秋の入水眼球に若き魚ささり |
33 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
34 | 日脚伸ぶ亡夫の椅子に甥が居て |
35 | 大風のやうなかほして読んでをる |
36 | づかづかとどかどかと香水残し |
37 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
38 | 昼顔に刻刻の空ありにけり |
39 | ああ大和にし白きさくらの寝屋に咲きちる |
40 | ヒロシマに残したままの十九の眼 |
41 | アロハシャツ着るなら傘は置いてゆけ |
42 | 秋ざくらままごと遊びに父の無く |
43 | 唖々子の拳唖々子の握手八っ頭 |
44 | 流燈の帯延々と御巣鷹忌 |
45 | 手足あることの暗さを衣被 |
46 | まんさくの花のへのへのもへじかな |
47 | 炎昼の鬼火を宥めいたりけり |
48 | 彼一語我一語秋深みかも |
49 | なあ友よこの世だつて存外寒い |
50 | 野鯉追う音でありけり冬の霧 |
2024年9月23日 04時07分更新(随時更新中)