現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年6月29日のデイリーキーワードランキング
1 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
2 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
3 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
4 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
5 | 満月のほたるぶくろよ顔上げよ |
6 | すれちがうベクトル海の日の教室 |
7 | 人恋へば夕べ笹の葉清し清し |
8 | 河ほとり荒涼と飢ゆ日のながれ |
9 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
10 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
11 | 黴厨匙きらきらと密集す |
12 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
13 | 身軽さは淋しき合歓の花ざかり |
14 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
15 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
16 | ダリヤ熟れルイ王朝の夢売りぬ |
17 | あぢさゐの花より懈くみごもりぬ |
18 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
19 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
20 | ゆく夏の遠心に置く朝礼台 |
21 | 朝焼の雲海尾根を溢れ落つ |
22 | ひかりの野へ君なら蝶に乗れるだろう |
23 | 七月の潜水艦になれといふ |
24 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
25 | 花サフラン舌の真赤は太古より |
26 | にぎりしめにぎりしめし掌に何もなき |
27 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
28 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
29 | 天安からず水無月の水血や虹に |
30 | 体内の迷路も夏か水いそぐ |
31 | 踏切のあじさい揺らぐ夜の底 |
32 | 裸子をひとり得しのみ禮拜す |
33 | 人恋いて飯炊くときや合歓の花 |
34 | 萍の一つは頭蓋のなかにうく |
35 | 色色に異国文字ある星祭 |
36 | 閉ぢし翅しづかにひらき蝶死にき |
37 | 海溝に貝の墜ちゆく夏の夢 |
38 | 少女の四肢ほそくかしこく冷房に |
39 | 海の蝶最後は波に止まりけり |
40 | 我も亦ラッシュアワーのうたかたか |
41 | 鍵束に覚えなき鍵星迎え |
42 | 星祭赤子ら母の名札負ふ |
43 | 前だけ向いて歩く独りの余韻 |
44 | 万緑の谷に酔いどれ鴉を撃つ |
45 | 蜂の巣に薄陽さすよう母覚める |
46 | 木のあらば一本の櫂削るべし |
47 | 蛇打つて森の暗さを逃れ出し |
48 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
49 | 隧道なか坐席疾走しぼくら青春 |
50 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
2024年3月28日 20時42分更新(随時更新中)