現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年6月18日のデイリーキーワードランキング
1 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
2 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
3 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
4 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
5 | 満月のほたるぶくろよ顔上げよ |
6 | 人恋いて飯炊くときや合歓の花 |
7 | すれちがうベクトル海の日の教室 |
8 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
9 | 黴厨匙きらきらと密集す |
10 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
11 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
12 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
13 | 身軽さは淋しき合歓の花ざかり |
14 | 梅雨の月皓々と雲寄せつけず |
15 | 実石榴の心許ない午後である |
16 | 海溝に貝の墜ちゆく夏の夢 |
17 | 花サフラン舌の真赤は太古より |
18 | 涼風くぐる高さ制限2・2 |
19 | 軍曹に指揮は頼んであったんだ |
20 | 鳥帰る空いちまいの畳紙 |
21 | 解き髪流し眠るや銀河を胸 |
22 | 毎日は静かに澱む金魚玉 |
23 | 自画像をふせたるままに新樹光 |
24 | 黒揚羽亡き人の魂のせて来よ |
25 | はまなすの朱き実ほどの胸燃やす |
26 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
27 | バックミラーのまつ黒に見え油照り |
28 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
29 | 臀で押す革張りのドア墓地満員 |
30 | 鶏たちにカンナは見えぬかもしれぬ |
31 | うつくしき眼と会ふ次の雷待つ間 |
32 | しんかんと炎天ザイル垂るるのみ |
33 | 秋風の下にゐるのはほろほろ鳥 |
34 | 非常口に緑の男いつも逃げ |
35 | 背泳ぎのまま秋風になってゆく |
36 | 銃後といふ不思議な町を丘で見た |
37 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
38 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
39 | 萍の一つは頭蓋のなかにうく |
40 | 海の蝶最後は波に止まりけり |
41 | 我も亦ラッシュアワーのうたかたか |
42 | ダリヤ熟れルイ王朝の夢売りぬ |
43 | 体内の迷路も夏か水いそぐ |
44 | 梅雨深しヨルダン硬貨の王汚れ |
45 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
46 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
47 | 祈祷師の黒きマニキュア夏逝けり |
48 | つかのまや飽食の蛭かがやかせ |
49 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
50 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
2024年9月24日 20時42分更新(随時更新中)