現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年2月9日のデイリーキーワードランキング
1 | 凍港や旧露の街はありとのみ |
2 | 冬に入るぐうたら山のまろやかに |
3 | 老境の静謐といふ梅日和 |
4 | 広島や卵食ふ時口ひらく |
5 | 足許をさしてそこにも落し文 |
6 | 冬山を見に立ち咳かず臥處に咳く |
7 | 野に出ればひとみなやさし桃の花 |
8 | 汗ぬぐうそのてのひらに父の顔 |
9 | 囀やピアノの上の薄埃 |
10 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
11 | 魚の群おびただしくも寒月光 |
12 | 五月の日眩しとなみだ溢るるか |
13 | 大笑が誘ふ失禁天高し |
14 | くちなしや伝えたきこと改行し |
15 | 太陽の出でて没るまで青岬 |
16 | 高嶺星蚕飼の村は寝しづまり |
17 | 人の世から諸鳥の世へ紅葉する |
18 | 銀河系のとある酒場のヒヤシンス |
19 | 古き世の火の色うごく野焼かな |
20 | 地に低く幸せありと福寿草 |
21 | 人に生まれ桜に生まれ星遠し |
22 | 春曙何すべくして目覚めけむ |
23 | 梅日和切り貼りのある空があり |
24 | 憂き世の塵つもる音して春の闇 |
25 | 謦咳に接するに似て露の荘 |
26 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
27 | 遠花火人妻の手がわが肩に |
28 | まだもののかたちに雪の積もりをり |
29 | ひかり野へ君なら蝶に乗れるだろう |
30 | 俤は夢の中なり秋桜 |
31 | 雲が首灼く浦上花をもつと蒔こう |
32 | 老犬が見せる驟雨のようなまなざし |
33 | くろちりめんひんやりすあかがねひばち |
34 | 豆粒のようなわたくし冬の月 |
35 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
36 | 住吉にすみなす空は花火かな |
37 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
38 | 神杉のしめ縄たるみ五月雨るる |
39 | 爛漫の桜や母の柩いく |
40 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
41 | 百方に借あるごとし秋の暮 |
42 | 人参の芯から一日始まれり |
43 | 万緑の能登の肋を縦断す |
44 | 南の海湧き立てり椿山 |
45 | 秋の水水琴窟の音となり |
46 | セーラー服が帳場にかかり鮎の宿 |
47 | かろき子は月にあづけむ肩車 |
48 | 暗闇の眼玉濡らさず泳ぐなり |
49 | 丹澤や曼珠沙華から暮れなずむ |
50 | 舞う雪や果てなく語る無言舘 |
2025年8月29日 00時52分更新(随時更新中)