現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年8月22日のデイリーキーワードランキング
1 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
2 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
3 | 己が影を慕うて這へる地虫かな |
4 | あきかぜのふきぬけゆくや人の中 |
5 | 月光に深雪の創のかくれなし |
6 | 門とぢて良夜の石と我は居り |
7 | 海に出て木枯帰るところなし |
8 | 大熊手小熊手をして万の素手 |
9 | 秋立つや川瀬にまじる風の音 |
10 | 遠郭公からまつは青噴きやまず |
11 | 昼凪のわが言葉のみ揺るるなり |
12 | 父母の亡き裏口開いて枯木山 |
13 | 鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉 |
14 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
15 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
16 | 百千鳥ラジオ体操きよらかに |
17 | 水打つや昨日の蜂も来ておりぬ |
18 | 八月や六日九日十五日 |
19 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
20 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
21 | 山見えぬ日も山へ咲く桐の花 |
22 | まだ残る火傷の痕や夕かなかな |
23 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
24 | 山脈のひと隅あかし蚕のねむり |
25 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
26 | 姉いつか鵜の鳥孕む海辺の家 |
27 | 見てをりぬいのちしづかに寒牡丹 |
28 | 早苗饗の羽目に挿したる休め鎌 |
29 | いくたびも月にのけぞる踊かな |
30 | てのひらの水の珠玉よ青葉騒 |
31 | 吹雪く夜は父が壊れてゆくやうで |
32 | てんぷらやすでに鰭張る今年鯊 |
33 | 夕薄暑これから壺がやさしくなる |
34 | 佐渡ヶ島ほどに布団を離しけり |
35 | キャッチボール父と子秋を投げ交わす |
36 | 螢籠昏ければ揺り炎えたたす |
37 | したたかに水をうちたる夕ざくら |
38 | 鰯雲はなやぐ月のあたりかな |
39 | ふはふはのふくろうの子のふかれをり |
40 | ロダンの首泰山木は花えたり |
41 | 蚊の声のひそかなるとき悔いにけり |
42 | 桜貝長き翼の海の星 |
43 | 千の手の一つを真似る月明かり |
44 | 木犀をみごもるまでに深く吸ふ |
45 | 木がらしや東京の日のありどころ |
46 | 遠雷やはづしてひかる耳かざり |
47 | あてどなく急げる蝶に似たらずや |
48 | 泉の底に一本の匙夏了る |
49 | 秋空を二つに断てり椎大樹 |
50 | 光る時光は波に花芒 |
2025年8月28日 17時42分更新(随時更新中)