現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年3月8日のデイリーキーワードランキング
1 | 地に低く幸せありと福寿草 |
2 | 蟇ないて唐招提寺春いづこ |
3 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
4 | 実梅落つ佐伯昭市わが師の名 |
5 | 喫泉に口あまやかす雪のなか |
6 | 仰向いて銀河繋いでいる裸体 |
7 | 漬物桶に塩ふれと母は産んだか |
8 | 落鷹のこゑ諾へり暁の闇 |
9 | 四月雪降る約束を果すように |
10 | 春筍の産毛に朝の光かな |
11 | 猫の耳吹いてゐるなり落第子 |
12 | 絹雲や羅馬の快楽きざむ石 |
13 | 降る雪や 明治は遠くなりにけり |
14 | 鳥骨となるに七日の日和かな |
15 | 葭切のをちの鋭声や朝ぐもり |
16 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
17 | 野菊道数個の我の別れ行く |
18 | 達治忌や終の花火のみどりいろ |
19 | くさめして嚔の漢字吹き飛ばす |
20 | ふところ手してみるかぎり家も |
21 | ものの芽のほぐるる先の光りをり |
22 | 彳亍のままの孑孑子規の庵 |
23 | 関心は縫い目の如しひるまの蚊 |
24 | ミモーザを活けて一日留守にしたベッドの白く |
25 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
26 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
27 | 馬追が髭立ててゆく獄の道 |
28 | 閉じし牧鉄条網の関たるむ |
29 | 蛇逃げて我を見し眼の草に残る |
30 | 早乙女の低き鳥居をくぐりけり |
31 | 喫泉に顔打たす人を裏切るべく |
32 | 石二つ重ねし塚や鳥交る |
33 | 今生の負に立ち向ふ雪無尽 |
34 | 春風や凡夫の墓の御影石 |
35 | 春のくれ夫なき家に帰りくる |
36 | 遠足の列大仏へ大仏へ |
37 | もう逢えぬ距離なり釣瓶落しかな |
38 | 死者とまだ訣れてをらず白木蓮 |
39 | 墓のうらに廻る |
40 | 夜桜にひとりでゐると耳が散る |
41 | しんしんと寒さがたのし歩みゆく |
42 | 愛されずして沖遠く泳ぐなり |
43 | ねんねこもスカートも膝頭まで |
44 | 山羊の眼は顔の天辺黍嵐 |
45 | たかうなに幾千の竹生ひ立てる |
46 | どくだみの花へ逃げきて紅潮す |
47 | 吹かれきし野分の蜂にさされけり |
48 | 凡そ天下に去来程の小さき墓に参りけり |
49 | おしやべりも無口も孤独日向ぼこ |
50 | 一握の砂を滄海にはなむけす |
2024年4月26日 12時09分更新(随時更新中)