現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年10月15日のデイリーキーワードランキング
1 | 老の掌をひらけばありし木の実かな |
2 | わがいのち菊にむかひてしづかなる |
3 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
4 | 雪霏々と俯瞰の町の遠灯り |
5 | 山のこと家のこと聞く夏炉かな |
6 | 花栗の宙旧道の昼深し |
7 | 永き日や欠伸うつして別れ行く |
8 | 親捨てて子に捨てらるる春火鉢 |
9 | 手花火や拈華微笑の指濡らす |
10 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
11 | 最上川秋風簗に吹きつどふ |
12 | 蜥蜴の尾鋼鉄光りや誕生日 |
13 | 人生のうしろの方で亀鳴けり |
14 | ライターの火のポポポポと滝涸るる |
15 | 管くぐる狼しろがねに濡れて |
16 | 住み古りて封書一通くる旱 |
17 | 肩に来て 人懐かしや 赤蜻蛉 |
18 | うごかざる一点がわれ青嵐 |
19 | 生きること一と筋がよし寒椿 |
20 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
21 | 障子しめて四方の紅葉を感じをり |
22 | 大寺を包みてわめく木の芽かな |
23 | 盲導犬もつとも靜かに暮の街 |
24 | この道しかない春の雪ふる |
25 | 今生は病む生なりき烏頭 |
26 | 伏せ字より幽かに洩るる時雨音 |
27 | 心眼に菩薩さゆらぐ花篝 |
28 | 苺ジャム男子はこれを食ふ可らず |
29 | 海士より海女逞ましき青葉汐 |
30 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
31 | うたたねの泪大事に茄子の花 |
32 | メーデー歌木綿のシャツを一折りす |
33 | 沼はぎらぎら夫人とわれの性欲に |
34 | 寂しいと言い私を蔦にせよ |
35 | 初富士の大きかりける汀かな |
36 | 木耳のらんるのなかを吃りけり |
37 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
38 | 長き夜をたたる将棋の一ト手哉 |
39 | 梨咲くと葛飾の野はとの曇り |
40 | 髭のびててつぺん薄き自然かな |
41 | 黄泉の国 国花はシロバナヒガンバナ |
42 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
43 | 小さな村の小さな祠夏来たる |
44 | 行く我にとどまる汝に秋二つ |
45 | 水にあるやさしさ恐さ秋澄みぬ |
46 | 豆腐屋のラッパは二音天高し |
47 | 体内弾もつ兄死せり朝の東風 |
48 | 眠れねば眠らぬことよ遠蛙 |
49 | 軒しづく春を奏づる昼下り |
50 | くるぶしの際ぬけてゆく春の水 |
2025年9月2日 18時12分更新(随時更新中)