現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年3月24日のデイリーキーワードランキング
1 | 生きるの大好き冬のはじめが春に似て |
2 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
3 | せきをしてもひとり |
4 | 溺れても泳いでみたい桃畑 |
5 | 秋の航一大紺円盤の中 |
6 | 謎解けるまでのめり込む雪柳 |
7 | 筒鳥や三河木綿の織られゆく |
8 | 我が声の吹き戻さるる野分かな |
9 | 粽結う藺草一尋のはやわざ |
10 | ルビーの眼人を見透かし寒緋桃 |
11 | 穀雨かな世の一隅に安らぎて |
12 | 春昼といふ大いなる空虚の中 |
13 | 藤の昼膝やはらかくひとに逢ふ |
14 | 時雨雲づんづん行きて青き空 |
15 | 毎年よ彼岸の入りに寒いのは |
16 | とつぷりと後ろ暮れゐし焚火かな |
17 | 叱られて目をつぶる猫春隣 |
18 | 余花の雨かの人に会うためほしい |
19 | あめんぼう水の窪んでをりにけり |
20 | 卵割るように銀河を渡りけり |
21 | 柔道着干す重たさの大暑かな |
22 | 諍ひのあとの淋しき彼岸寒 |
23 | 清明や街道の松高く立つ |
24 | 夜をかけてわたしを運ぶ船に雪 |
25 | 初夢のいまもちひさき子どもかな |
26 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
27 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
28 | 雹晴れて豁然とある山河かな |
29 | 糸桜ほころび空気色めけり |
30 | へうへうとして水を味はふ |
31 | 行く我にとどまる汝に秋二つ |
32 | 鮎食みて身ぬちに利根の香をひろぐ |
33 | 巻尺の伸びて縮んで蝶の昼 |
34 | 星の深さに二階屋低し夜業終ゆ |
35 | さくらしべ降る歳月の上にかな |
36 | 蕗の薹地球の表面柔らかし |
37 | はらわたの熱きを恃み鳥渡る |
38 | 脇役に見せどころあり麦の秋 |
39 | 玉の如き小春日和を授かりし |
40 | 桜餅さげて出を待つ下手かな |
41 | 栴檀の花散る那霸に入學す |
42 | 今日からは裏方となり聞く初音 |
43 | 行く秋の錆色沈め五重塔 |
44 | 仏性は白き桔梗にこそあらめ |
45 | ひかり捨てひかり捨て鴨引きにけり |
46 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
47 | 山芽吹くけぶりのごとき残生も |
48 | 咳込んで唯ふれてみる黄水仙 |
49 | 梨の花さて極楽をどう生きる |
50 | 遠野火を眩しみ錆の貨車つなぐ |
2024年9月23日 16時49分更新(随時更新中)