現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年9月1日のデイリーキーワードランキング
1 | ピストルがプールの硬き面にひびき |
2 | にぎりしめにぎりしめし掌に何もなき |
3 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
4 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
5 | 秋の海佐渡とおぼしき点一つ |
6 | 吊橋に記憶のずれている晩夏 |
7 | 入れものが無い両手で受ける |
8 | 雀らも海かけて飛べ吹流し |
9 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
10 | 星の深さに二階屋低し夜業終ゆ |
11 | あるけばかつこういそげばかつこう |
12 | 空をはさむ蟹死にをるや雲の峰 |
13 | くみおきて水に木の香や心太 |
14 | ぬるき茶の渋み鋭き厄日かな |
15 | 冬瓜の半身ラップの仮蟄居 |
16 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
17 | 古稀といふ春風にをる齢かな |
18 | 胃カメラに二百十日の漂流物 |
19 | かげろふを二階にはこび女とす |
20 | 蔦枯れて一身がんじがらみなり |
21 | 曼珠沙華肥後より飛び火して肥前 |
22 | 太陽へ連なってゆくさくらんぼ |
23 | 二百二十日に着きたる二十歳の十七屋 |
24 | 日本海に稲妻の尾が入れられる |
25 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
26 | ふるさとも南の方の朱欒かな |
27 | 返り花きらりと人を引きとどめ |
28 | 春の昼馬はポプラの影を食う |
29 | 惚けるも狂うもよけり春萌し |
30 | 禅堂へ入らむ蟹の高歩き |
31 | 海に出て木枯帰るところなし |
32 | 今生の別れを知らず門の薔薇 |
33 | 空は太初の青さ妻より林檎うく |
34 | 咲きいづるや桜さくらと咲きつらなり |
35 | 月光ほろほろ風鈴に戯れ |
36 | 黙禱を終へざる人のをりにけり |
37 | 向日葵の黄に堪へがたくつるむ |
38 | 大赤城入道雲の中に立つ |
39 | 子の髪の風に流るる五月来ぬ |
40 | 冬瓜の重心決めかねる刃先 |
41 | 月の道病に臥せる母を訪う |
42 | 蝋梅や磨きたりない床柱 |
43 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
44 | 秋気満つ水面に朱き太鼓橋 |
45 | 稲妻にうすばかげろふ確にをり |
46 | おもむろに烏下り立つ残暑かな |
47 | 青高原わが変身の裸馬逃げよ |
48 | かいつぶりさびしくなればくぐりけり |
49 | ここまでと踵返せり大花野 |
50 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
2024年9月26日 17時17分更新(随時更新中)