現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年12月20日のデイリーキーワードランキング
1 | 叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉 |
2 | 水枕ガバリと寒い海がある |
3 | 一山の凍死の記録棚にあり |
4 | 死病得て爪うつくしき火桶かな |
5 | 獅子舞は入日の富士に手をかざす |
6 | すねてゐる子は忘れられ草の花 |
7 | 雁の空大風ひびきわたりけり |
8 | 手元から日の暮れゆくや凧 |
9 | 一樹にして森なせりけり百千鳥 |
10 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
11 | ふるさとは海に溺れよ茜雲 |
12 | 餅焼くや行方不明の夢ひとつ |
13 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
14 | 夏座敷棺は怒濤を蓋ひたる |
15 | 七種のはじめの芹ぞめでたけれ |
16 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
17 | 韃靼の馬嘶くや冬怒濤 |
18 | 友はみな征けりとおもふ懐手 |
19 | 退屈なガソリンガール柳の芽 |
20 | 華麗な墓原女陰あらわに村眠り |
21 | どう見ても子供なりけり懐手 |
22 | アロエの花黒猫も花年を越す |
23 | 野遊びの終り太平洋に出づ |
24 | 活きた目をつつきに来るか蝿の声 |
25 | 元日の人通りとはなりにけり |
26 | 海に出て木枯帰るところなし |
27 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
28 | 虚国の尻無川や夏霞 |
29 | 昔男の塚へ早乙女植ゑしさる |
30 | 正月の雪真清水の中に落つ |
31 | 火の山の裾に夏帽振る別れ |
32 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
33 | 夏の河赤き鉄鎖のはし浸る |
34 | ピストルがプールの硬き面にひびき |
35 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
36 | 去年今年貫く棒の如きもの |
37 | をかしさよ銃創吹けば鴨の陰 |
38 | じゃんけんで負けて螢に生れたの |
39 | 野遊びの児等の一人が飛翔せり |
40 | 地の底の燃ゆるを思へ去年今年 |
41 | 出羽薄墨めざめて人は爪を噛む |
42 | 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな |
43 | 六月の真夜の家裂く金の馬 |
44 | 生国の昼へ蹴り出す煙茸 |
45 | をみならとくらげとわたる城ケ島 |
46 | をちこちの薄暮寒気に洗はるる |
47 | 妻よりは妾の多し門涼み |
48 | 出羽人も知らぬ山見ゆ今朝の冬 |
49 | 天冥く傷兵草を見ず歩く |
50 | をみならも涼しきときは遠を見る |
2024年9月23日 14時09分更新(随時更新中)