現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年12月5日のデイリーキーワードランキング
1 | 親捨てて子に捨てらるる春火鉢 |
2 | 船のやうに年逝く人をこぼしつつ |
3 | 初富士のかなしきまでに遠きかな |
4 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
5 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
6 | 枯草の大孤独居士ここに居る |
7 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
8 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
9 | 山陰や一村暮るゝ麻畠 |
10 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
11 | 大空に羽子の白妙とどまれり |
12 | 愛されず冬の駱駝を見て帰る |
13 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
14 | 晩秋の唇涸き蝶といる |
15 | 柚子山の柚子に溶けこむ膝頭 |
16 | ああといひて吾を生みしか大寒に |
17 | 地の果ゆ草枯れ寄する二克山 |
18 | 梅雨の河見えざるものへ網を打つ |
19 | 日本海に稲妻の尾が入れられる |
20 | 耶蘇ならず青田の海を踏み来るは |
21 | 舷梯をはづされ船の蛾となれり |
22 | 空は太初の青さ妻より林檎うく |
23 | 水枕ガバリと寒い海がある |
24 | 甘草の芽のとびとびのひとならび |
25 | 餅配大和の畝のうつくしく |
26 | 家康公逃げ廻りたる冬田打つ |
27 | 萩の辺りまできて光る貝釦 |
28 | 冬耕の田のま中より打ちはじむ |
29 | 漁り火の色も凍ると書き送る |
30 | 鯛焼やいつか極道身を離る |
31 | 食べてゐる牛の口より蓼の花 |
32 | 六月やあらく塩ふる磯料理 |
33 | 虫螻蛄と侮られつつ生を享く |
34 | 鶏頭の十四五本もありぬべし |
35 | 葡萄食ふ一語一語の如くにて |
36 | 蝿帳をなつかしがりて蝿とまる |
37 | 姉の身に地割れ及びて水仙花 |
38 | 花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ |
39 | 耐ふるものみな死に絶えて虫は在り |
40 | 鮟鱇の骨まで凍てぶちきらる |
41 | ある時は月を古仏となしにけり |
42 | 古稀といふ春風にをる齢かな |
43 | こんなよい月を一人で見て寝る |
44 | をみなとはかかるものかも春の闇 |
45 | 柚子風呂に聖痕のなき胸ひたす |
46 | 初夢のなかをわが身の遍路行 |
47 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
48 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
49 | 叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉 |
50 | 浜で裸になり松の花より若い妻 |
2024年9月26日 12時50分更新(随時更新中)