現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年5月6日のデイリーキーワードランキング
1 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
2 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
3 | ひととせはかりそめならず藍浴衣 |
4 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
5 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
6 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
7 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
8 | ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに |
9 | 五位鷺老人日暮日暮とこでまりに |
10 | 目の前に舳先あらはれ舟遊び |
11 | 父はやく死にしあと母風の盆 |
12 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
13 | 林檎くふて牡丹の前に死なん哉 |
14 | 空蝉に真昼の海が残っている |
15 | 父の日を信濃へ越える切通し |
16 | 去りゆきし春を種火のごと思ふ |
17 | 白藤や揺りやみしかばうすみどり |
18 | 風呂の戸にせまりて谷の朧かな |
19 | おにはにはにはにはとりがゐるはるは |
20 | 死化粧して水色桔梗なりぬ |
21 | 今日の喪へ開くあかるき傘の |
22 | 泉の底に一本の匙夏了る |
23 | 早苗饗のいちにち湯野の湯の熱き |
24 | 今日だけは自殺をやめて風邪をひこう |
25 | 藍植うや孀ながらも一長者 |
26 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
27 | か、仮に 女盛りの昼へ行く |
28 | 暗室より水の音する母の情事 |
29 | 春尽きて山みな甲斐に走りけり |
30 | 宿坊の隷書つなぎの浴衣かな |
31 | 氷菓の峯凹ます少女の堅き舌端 |
32 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
33 | 郭公の声のあけくれ吾子育つ |
34 | 背泳ぎの空のだんだんおそろしく |
35 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
36 | ねぶた絵の女がひとり雪下す |
37 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
38 | たわたわと薄氷に乗る鴨の脚 |
39 | ある街の木瓜の肉色頭を去らず |
40 | 六月の真夜の家裂く金の馬 |
41 | 早乙女の出を待ちて鷺舞ひにけり |
42 | 灯台のように遠くて裸足です |
43 | 猪おどしあつてあたりの風騒がし |
44 | 重ね着の中に女のはだかあり |
45 | 鴨を煮て素顔の口に運ぶなり |
46 | こんな蚊が名恵上人を螫しにけむ |
47 | 鳥わたるこきこきこきと缶切れば |
48 | 歳時記と二十世紀を見渡しぬ |
49 | 彼の世は親し風鈴がひとつ鳴り |
50 | 水温むうしろに人のゐるごとし |
2024年9月26日 12時23分更新(随時更新中)