現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年4月17日のデイリーキーワードランキング
1 | 善人や柿を齧ればみな寡黙 |
2 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
3 | 若鮎の 二手になりて 上りけり |
4 | 夫にして悪友なりし榾を焼く |
5 | 夏の雨いたみはじめる乳は母 |
6 | 花冷の闇にあらはれ篝守 |
7 | 愛欲るや黄の朝焼に犬佇てり |
8 | 雨の日は傘の内なり愛国者 |
9 | 木がらしや東京の日のありどころ |
10 | 芋の露連山影を正しうす |
11 | 人中の鮟鱇と我れを罵りぬ |
12 | 雀らも海かけて飛べ吹流し |
13 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
14 | 風音のごつごつしたる鳰 |
15 | 会うたびに無口になる父鯖を裂く |
16 | すばらしい乳房だ蚊が居る |
17 | 深山蝶飛ぶは空気の燃ゆるなり |
18 | 吾子が嫁く宇陀は月夜の蛙かな |
19 | ゆびさして寒星一つづつ生かす |
20 | 分け入つても分け入つても青い山 |
21 | 水洟や鼻の先だけ暮れ残る |
22 | あんぱんの葡萄の臍や春惜しむ |
23 | 鶏頭を抜き捨てしより秋の暮 |
24 | 初夢のなかをどんなに走つたやら |
25 | よき教師たりや星透く鰯雲 |
26 | 一生のこの時のこの雁渡る |
27 | それぞれの部屋にこもりて夜の長き |
28 | 芭蕉高し雁列に日のありどころ |
29 | 青海に額ぶつけて泳ぎ出づ |
30 | 青橙荒彫ながら臼成りて |
31 | 遠蛙酒の器の水を呑む |
32 | あるときは船より高き卯浪かな |
33 | 二人して楤たらの芽摘みし覚えあり |
34 | 重ね着の中に女のはだかあり |
35 | 雑木山雪とめどなく鳥鳴かす |
36 | 蒲公英のかたさや海の日も一輪 |
37 | 貧交の誰彼とほし春の雁 |
38 | 葉桜の中の無数の空さわぐ |
39 | 子規逝くや十七日の月明に |
40 | 土筆の向うに土筆より低い煙突 |
41 | 連翹やかくれ住むとにあらねども |
42 | ラガー等のそのかちうたのみじかけれ |
43 | 雀歩くたのしさ霜のトタン屋根 |
44 | 雹晴れて豁然とある山河かな |
45 | 寒鯉とわれ遂にわれより動く |
46 | 北帰鳥な告げそ告げそ妻が涙を |
47 | 息ふかく吸う一斉に蝉が消え |
48 | 炎天の空美しや高野山 |
49 | 栴檀の花散る那覇に入学す |
50 | 嬰児泣く雪中の鉄橋白く塗られ |
2024年9月25日 08時52分更新(随時更新中)