現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年3月31日のデイリーキーワードランキング
1 | ものの種にぎればいのちひしめける |
2 | 花冷の闇にあらはれ篝守 |
3 | この沢やいま大瑠璃鳥のこゑひとつ |
4 | 人にまだ触れざる風や朝桜 |
5 | 拾得は焚き寒山は掃く落葉 |
6 | 汽車過ぎて煙の中の茶摘かな |
7 | 若鮎の二手になりて上りけり |
8 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
9 | すみれの花咲く頃の叔母杖に凭る |
10 | 引いてやる子の手のぬくき朧かな |
11 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
12 | 蝶墜ちて大音響の結氷期 |
13 | 漓江どこまでも春の細路を連れて |
14 | 紅葉宿霧の宿ともいひつべし |
15 | いはれなくけふ頸燃えて五月逝く |
16 | 梅咲いて庭中に青鮫が来ている |
17 | ひかりの野へ君なら蝶に乗れるだろう |
18 | 家毎に地球の人や天の川 |
19 | 地震あとは簡素に住みて額の花 |
20 | 客絶えし山のホテルや返り花 |
21 | 山国の蝶を荒しと思はずや |
22 | 生涯は一度落花はしきりなり |
23 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
24 | 寒椿わが名呼ばれて見て佗し |
25 | 荷車の消えるまで音鎮花祭 |
26 | 煩悩か叡知か胡桃皺ふかむ |
27 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
28 | ラガー等のそのかちうたのみじかけれ |
29 | 相模伊豆鳥居こわれるほど晴れたり |
30 | 露の戸を敲く風あり草木染 |
31 | 泉への道後れゆく安けさよ |
32 | 石楠花や賽の河原の石の塔 |
33 | 抱けば熟れいて夭夭の桃肩に昴 |
34 | 行楽の波高き池またも春 |
35 | ルノアルの女に毛糸編ませたし |
36 | いくたびも少年に遇ふ日永かな |
37 | 花散ると言へど腹へるかなしさよ |
38 | 春や昔十五万石の城下哉 |
39 | あんぱんの葡萄の臍や春惜しむ |
40 | 学帽を耳に支へて入学す |
41 | 流るるは春立つ水か枕灯か |
42 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
43 | わが雉子を消して雉子啼く火掻棒 |
44 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
45 | 亀鳴くは己の拙を泣くごとし |
46 | 蝶の舌ゼンマイに似る暑さかな |
47 | 定家忌や勤やすまず川田順 |
48 | 卯の花や縦一文字ほとの神 |
49 | のぞきからくり泡だちやまぬ夜の廃液 |
50 | 鳥帰るいづこの空もさびしからむに |
2024年9月25日 09時36分更新(随時更新中)