現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年11月23日のデイリーキーワードランキング
1 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
2 | 拾得は焚き寒山は掃く落葉 |
3 | あぢさゐの声か梁塵秘抄とは |
4 | 帰らなんいざ草の庵は春の風 をやめる) |
5 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
6 | 春雨の中や雪おく甲斐の山 |
7 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
8 | 枯木立月光棒のごときかな |
9 | 霧月夜美して一夜ぎり |
10 | 岩へ散り紅葉のなほも日を透かす |
11 | 白息のゆたかに人を恋へりけり |
12 | 教会の冷たき椅子を拭く仕事 |
13 | 夫にして悪友なりし榾を焼く |
14 | 凧の空微塵もなかりふるさとは |
15 | 色々の人々のうちにきえてゆくわたくし |
16 | 水中に芯とがる花少年来て |
17 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
18 | 秋の暮大魚の骨を海が引く |
19 | 水温むうしろに人のゐるごとし |
20 | さくら咲くことを忘れて日が沈む |
21 | 滑り臺に少年現われ塔と竝ぶ |
22 | 月光に深雪の創のかくれなし |
23 | 山駕をとどめて仰ぐ紅葉かな |
24 | 父のこと語らぬはなぜ良寛忌 |
25 | 三伏の穢に鳴く荒鵜かな |
26 | 田に水が入り千枚の水鏡 |
27 | 遺子尿りそこから濡れて葱の花 |
28 | とりめのぶうめらんこりい子供屋のコリドン |
29 | 拾はれぬ骨まだ熱し麦の秋 |
30 | 青芒冲に力の船通る |
31 | それぞれの部屋にこもりて夜の長き |
32 | 終戦の夜汽車愛と死立ちて読む |
33 | 春寒や貝の中なる桜貝 |
34 | 痩馬のあはれ機嫌や秋高し |
35 | 死化粧して水色桔梗なりぬ |
36 | あざけりを浴びるごと昼冴返る |
37 | 青木の実朱をこぞりたり家低く |
38 | アイスクリームに厚き外套脱ぎ給へ |
39 | 親子笑えり一心に切る紙キリスト |
40 | 青柿が青し線香二本づつ |
41 | 父よりこぼれつぐ飯粒よ朝桜 |
42 | 怖ろしや雪国に畦現はるる |
43 | 鴨を煮て素顔の口に運ぶなり |
44 | 人中に鮟鱇吊られしたたれり |
45 | 颱風をきし足拭けどしめりとれず |
46 | 父の骨冬田の中を帰りけり |
47 | 父よ貧し褞袍をわれにゆづりたまへる |
48 | 現在も稚拙な愛なり氷菓を木の匙に |
49 | 寂しくて道のつながる年のくれ |
50 | 父の方へかけくる童女花了ふ樹 |
2024年9月26日 17時38分更新(随時更新中)