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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2017年2月8日のデイリーキーワードランキング

1

寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃
2

土手を外れ枯野の犬となりゆけり
3

蝶々のもの食ふ音の静かさよ
4

螢籠昏ければ揺り炎えたたす
5

葡萄食ふ一語一語の如くにて
6

百代の過客しんがりに猫の子も
7

しんしんと肺碧きまで海の旅
8

みちのくの星入り氷柱われに呉れよ
9

六月の女すわれる荒筵
10

蛇逃げて我を見し眼の草に残る
11

越の香を抱き白鳥の北帰行
12

生と死のあはひに開く桜かな
13

雪はげし抱かれて息のつまりしこと
14

せきをしてもひとり
15

吹きおこる秋風鶴をあゆましむ
16

蟻よバラを登りつめても陽が遠い
17

立冬のことに草木のかがやける
18

万緑の中や吾子の歯生え初むる
19

つばめつばめ泥が好きなる燕かな
20

隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな
21

運命は笑ひ待ちをり卒業す
22

梅二月ひかりは風とともにあり
23

海くれて鴨のこゑほのかに白し
24

算術の少年しのび泣けり夏
25

夜桜やひとつ筵に恋敵
26

青蛙おのれもペンキぬりたてか
27

外にも出よ触るるばかりに春の月
28

原爆許すまじ蟹かつかつと瓦礫あゆむ
29

還暦のひとに涼しき青畳
30

ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな
31

桜散るあなたも河馬になりなさい
32

しんしんと雪降る空に鳶の笛
33

いくたびも雪の深さを尋ねけり
34

磐石をぬく燈台や夏近し
35

ひこばゆる木の名を知らず親不孝
36

春風や闘志いだきて丘に立つ
37

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
38

春暁や人こそ知らね木々の雨
39

曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ
40

麦を踏む子の悲しみを父は知らず
41

寒鯉はしづかなるかな鰭を垂れ
42

卒業の兄と来てゐる堤かな
43

切干やいのちの限り妻の恩
44

啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々
45

紅梅や枝々は空奪いあひ
46

去年今年貫く棒の如きもの
47

白牡丹といふといへども紅ほのか
48

気が付けば峠越えてゐし蕨狩
49

寒星や神の算盤ただひそか
50

野を焼いて帰れば燈火母やさし


2024年9月20日 06時57分更新(随時更新中)
 

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