現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年8月3日のデイリーキーワードランキング
1 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
2 | 籘寝椅子灯りて暮れぬ海がある |
3 | 籐椅子にざぶんとかけて鎮めおく |
4 | 己が影を慕うて這へる地虫かな |
5 | 酔芙蓉女形の蛇の通りけり |
6 | 阿修羅像は美少年なり酔芙蓉 |
7 | 籐椅子に黙つて座る髭の人 |
8 | つちふるやまだうっすらと蒙古斑 |
9 | 籘椅子を出羽三山の前に置く |
10 | 八月や六日九日十五日 |
11 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
12 | 鵯のそれきり鳴かず雪の暮 |
13 | 籐椅子に揺れてうたたね鼻眼鏡 |
14 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
15 | 病めるときも富めるときも萍 |
16 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
17 | 朝焼の雲海尾根を溢れ落つ |
18 | 初冬の竹緑なり詩仙堂 |
19 | 蔓踏んで一山の露動きけり |
20 | せきをしてもひとり |
21 | 生涯の今涼しかりプラタナス |
22 | 燃えさかり筆太となる大文字 |
23 | 本読めば本の中より虫の声 |
24 | 大空に又わき出でし小鳥かな |
25 | 籐椅子になびく隣家の薄煙り |
26 | 青い軍艦おれの田んぼは三反歩 |
27 | じやじや馬に生まれつきたる髪洗ふ |
28 | 闇よりも山大いなる晩夏かな |
29 | 卵割るように銀河を渡りけり |
30 | 雲仙のとつくにひとも明治節 |
31 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
32 | 真つ黒と思ふが故に溺れたり |
33 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
34 | 大道といふ道ありて花樗 |
35 | 振り向けば黄泉の母影名残り雪 |
36 | 洗濯を終へて秋めくおばあさん |
37 | 蜂の巣によき音たてて手を洗ふ |
38 | 乙鳥はまぶしき鳥となりにけり |
39 | 棹ささむあやめのはての忘れ川 |
40 | たんぽぽや日はいつまでも大空に |
41 | 亀鳴くや離別のわけは聞かずおく |
42 | 分け入つても分け入つても青い山 |
43 | 発つらしき白鳥首を振り合って |
44 | 勇気こそ地の塩なれや梅真白 |
45 | 湖といふ大きな耳に閑古鳥 |
46 | 底光る夏の曇天煙突ども |
47 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
48 | この里で生き拔く構え夏鴉 |
49 | 碧空に山充満す旱川 |
50 | 昨日今日明日赤々と実玫瑰 |
2024年9月25日 03時47分更新(随時更新中)