現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年7月31日のデイリーキーワードランキング
1 | 籘寝椅子灯りて暮れぬ海がある |
2 | 籐椅子にざぶんとかけて鎮めおく |
3 | 倒れたる案山子の顔の上に天 |
4 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
5 | 酔芙蓉女形の蛇の通りけり |
6 | 阿修羅像は美少年なり酔芙蓉 |
7 | 籐椅子に黙つて座る髭の人 |
8 | つちふるやまだうっすらと蒙古斑 |
9 | 八月や六日九日十五日 |
10 | 梧桐に少年が彫る少女の名 |
11 | 薪能夜叉になるまで足鳴らす |
12 | 朝顔の紺のかなたの月日かな |
13 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
14 | あをあをとこの世の雨のははきぐさ |
15 | 大空に又わき出でし小鳥かな |
16 | 遠方に富士くっきりと恵方道 |
17 | 補陀落の見える辺りに梅を干す |
18 | 百代の過客しんがりに猫の子も |
19 | 逃げ水のすべて出雲にあつまれり |
20 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
21 | 六月の氷菓一盞の別れかな |
22 | たんぽぽや日はいつまでも大空に |
23 | 大風の中の鴬聞こえをり |
24 | ところてん煙のごとく沈みをり |
25 | 疲れ鵜に水面を均らす夜空かな |
26 | 万葉の風立つ蓬摘みにけり |
27 | 籘椅子を出羽三山の前に置く |
28 | 包丁を持つて驟雨にみとれたる |
29 | 空蝉のまなこに光ありにけり |
30 | 梅雨明けやごちそうさまを言い残し |
31 | しらしらと湖畔の窓の明易し |
32 | かげろふや丘に群がる兵の霊 |
33 | わが山河まだ見尽さず花辛夷 |
34 | せきをしてもひとり |
35 | 鶴渡る大地の阿呆 日の阿呆 |
36 | 鮟鱇の屈託の肝抜かれけり |
37 | 山風の日暮荒しよ胡麻の花 |
38 | なんとなく入りし炬燵の花模様 |
39 | 蝌蚪の陣どれが防衛長官か |
40 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
41 | 父を嗅ぐ書斎に犀を幻想し |
42 | 土手を外れ枯野の犬となりゆけり |
43 | 郡上八幡千草に水のゆきわたり |
44 | 鍵かけて寒がる金魚をおいてきた |
45 | 読書するまに少年老いて草雲雀 |
46 | 追いかけてくる子等もなし冬の蝶 |
47 | 蛤を提げて高きに登りけり |
48 | 双腕はさびしき岬百合を抱く |
49 | 桐の咲きたる早朝の信濃川 |
50 | 八十を踏み出し葱の青さかな |
2024年9月21日 16時51分更新(随時更新中)