現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年7月23日のデイリーキーワードランキング
1 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
2 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
3 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
4 | 葡萄食ふ一語一語の如くにて |
5 | 雲の峰一人の家を一人発ち |
6 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
7 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
8 | しぐるゝや異端もやがて傳統に |
9 | 家々や菜の花いろの燈をともし |
10 | 大雷雨鬱王と合ふあさの夢 |
11 | 飛騨涼し北指して川流れをり |
12 | 桟橋に巨き船春きておりぬ |
13 | 雑用の中に梅酒を作りけり |
14 | せきをしてもひとり |
15 | 一景の山を庭とし桜散る |
16 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
17 | 葱汁やゆうべかぞえし指の数 |
18 | 子の話して別れたる晩夏光 |
19 | 玉虫がきらきら溺れ水の皺 |
20 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
21 | 風死して切り取り線を逸れにけり |
22 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
23 | 長生きの話でお開き 暑気払い |
24 | 卵割るように銀河を渡りけり |
25 | 逢いたくて泣きたくて菜の花になる |
26 | 巨き船造られありて労働祭 |
27 | 底の石ほと動き湧く清水かな |
28 | 子に深し暑さぐもりの水の皺 |
29 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
30 | 念力のゆるめば死ぬる大暑かな |
31 | 唐辛子赤くどこかでいくさあり |
32 | 雲雀野や木棺にある覗き窓 |
33 | つばめつばめ泥が好きなる燕かな |
34 | あさまらのめでたき春となりにけり |
35 | 滑り台すべり悪くて蟬しぐれ |
36 | 嬰かこみ家族ほぐるる五月晴 |
37 | あざやかに昃るを秋の喪としたり |
38 | 醜男のやさしき言葉舟遊び |
39 | 菜の花忌ゆるゆると来る氷点下 |
40 | ふるさとはさみしきところ昼寝覚 |
41 | 蝶凍てて餐庁の灯に近づけず |
42 | 疲れ且つ戦い仏桑花を愛す |
43 | 天牛やまもなく霧の時代来る |
44 | 菫のやうに泪もろくて雨合羽 |
45 | 鵯のそれきり鳴かず雪の暮 |
46 | けふのもう還らぬ杉菜生ひにけり |
47 | かげろふや丘に群がる兵の霊 |
48 | 夜嵐のあとの落花の花明り |
49 | 夏風邪をひき色町を通りけり |
50 | 已むを得ず日本に住みて梅雨深し |
2024年9月27日 03時11分更新(随時更新中)