現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年7月16日のデイリーキーワードランキング
1 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
2 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
3 | 火の山の裾に夏帽振る別れ |
4 | 夏山のうしろより入る伯耆かな |
5 | 六月の氷菓一盞の別れかな |
6 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
7 | 何をもて罪と言いしか曼珠沙華 |
8 | ゆらぎ見ゆ百の椿が三百に |
9 | ぜんまいののの字ばかりの寂光土 |
10 | 冷蔵庫に冷えゆく愛のトマトかな |
11 | 風死して切り取り線を逸れにけり |
12 | 赤潮の海辺おそれず眠れ眠れ |
13 | 雪嶺に真向ふ座なり飯旨し |
14 | 気どらずに居場所を主張花大根 |
15 | せきをしてもひとり |
16 | 呼鈴に応える声や春隣 |
17 | 遠雷やはづしてひかる耳かざり |
18 | 逢うまでの刻ゆるやかに青蜥蜴 |
19 | おちついて死ねそうな草萌ゆる |
20 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
21 | しぐるるや死なないでゐる |
22 | 全員で磨く昨日の勝ちボート |
23 | あさまらのめでたき春となりにけり |
24 | 秋めきて風なきに散るもののあり |
25 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
26 | 星空へ店より林檎あふれをり |
27 | 空蝉に真昼の海が残っている |
28 | 楸邨を乗せ嘶きぬ茄子の馬 |
29 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
30 | この頃の蕣藍に定まりぬ |
31 | 山椒の実熟し土鳩の頭かな |
32 | オリオンの眞下春立つ雪の宿 |
33 | それも死後股ぐら暗き盆踊り |
34 | 老い母の膕見える夏の家 |
35 | はらからや甚平ゆかた下駄の音 |
36 | 春更けて諸鳥啼くや雲の上 |
37 | 次の世も会ひたき人と花に居り |
38 | 郭公や韃靼の日の没るなべに |
39 | 少年や六十年後の春の如し |
40 | 長崎に夜も崩れぬ夏の雲 |
41 | 拾得は焚き寒山は掃く落葉 |
42 | 爛れ熱した岩に向つて盛夏の餉 |
43 | 天地の間にほろと時雨かな |
44 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
45 | 梅雨晴れの石庭こころの重石解く |
46 | 碧天や喜雨亭蒲公英五百輪 |
47 | 木犀や吟行めきて歩のゆるむ |
48 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
49 | 腰据えており栗の皮剥いており |
50 | たんぽぽや日はいつまでも大空に |
2024年9月26日 18時21分更新(随時更新中)