現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2013年5月3日のデイリーキーワードランキング
1 | 書簡集の一隅湧水のごとく |
2 | 老妣の出歩きいるや夕がすみ |
3 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
4 | ものの種にぎればいのちひしめける |
5 | 五月くる綻び何の軽さかな |
6 | 襟巻や女冥利をくすぐらる |
7 | 声掛けて体位交換花は葉に |
8 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
9 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
10 | 脊髄にしびれ伝わり若葉寒 |
11 | 海に出て木枯帰るところなし |
12 | 迷わずに出来た句はなし若葉冷え |
13 | 炎天や好球必打生者必滅 |
14 | 不器用な長女の嘘ですカーネーション |
15 | ピーマン切って中を明るくしてあげた |
16 | 繭玉が咲いて用なき男来る |
17 | いつまでも桜はさくらでいて欲しい |
18 | いなびかり北よりすれば北を見る |
19 | 飽きるほど海を見てきて柏餅 |
20 | 山動きだしアカシアの花万朶 |
21 | うす墨の山襞ところどころ花 |
22 | 使ふ人ある泉の辺のうつくしき |
23 | 日と月と紫雲丹の上に逢う |
24 | リア王の蟇のどんでん返しかな |
25 | 紺絣春月重く出でしかな |
26 | 雪解音づたいにウラルアルタイ語 |
27 | 風吹けば能舞ふ如し糸桜 |
28 | 春山の裾を消しゆく薬売り |
29 | 蹠より梅雨のはかなさはじまりぬ |
30 | 思惟仏の夢ぽっかりと玉の春 |
31 | ででっぽぽーとわれは呼ばれているなり |
32 | 有明の海が見え居るつつじかな |
33 | 飛魚は孤の混みあう映像繰り返し |
34 | 木瓜咲くや漱石拙を守るべく |
35 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
36 | 障子へ出た影うずくまる他人の家 |
37 | 日々重く声も大きく梅ふふむ |
38 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
39 | 春光や廃線決る一両車 |
40 | 桐の花人の世よりも高く咲き |
41 | 人の身にかつと日当る葛の花 |
42 | 乳離れの母子を支えた遠雪崩 |
43 | 彼岸会の男がつかむ膝がしら |
44 | 透きとほる一番星や夏立ちぬ |
45 | 秋めくやギリシャ神話の天球儀 |
46 | 畦塗って夜はギヤマンをひとり占め |
47 | 目の玉を洗ったばかり 新緑 |
48 | 篠の子は雲に巻かれて育つらし |
49 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
50 | 税関で越後毒消見せもする |
2024年9月24日 03時10分更新(随時更新中)