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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2012年11月4日のデイリーキーワードランキング

1

鰯雲この一族の大移動
2

神の扉をきしみ鳴らせば年明くる
3

秋空を二つに断てり椎大樹
4

向日葵や信長の首切り落とす
5

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
6

生きざまにのりしろ添えて菊膾
7

まだもののかたちに雪の積もりをり
8

ゆで玉子むけばかがやく花曇
9

分け入つても分け入つても青い山
10

水の地球すこしはなれて春の月
11

冬の水一枝の影も欺かず
12

ものの種にぎればいのちひしめける
13

秋の夜や紅茶をくぐる銀の匙
14

きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり
15

橋渡り白く大きな帰り花
16

月近く擬宝珠の花頭踏む
17

生きかはり死にかはりして打つ田かな
18

綿虫やそこは屍の出てゆく門
19

咳の子のなぞなぞあそびきりもなや
20

銀杏を踏んで足から眠くなる
21

引いてやる子の手のぬくき朧かな
22

炎天の遠き帆やわがこころの帆
23

花八つ手単純という美しきこと
24

朴落葉始まつてゐる標高差
25

赤い椿白い椿と落ちにけり
26

ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな
27

いなびかり北よりすれば北を見る
28

早立ちの声過ぎゆけり露葎
29

ピストルがプールの硬き面にひびき
30

寒すみれ地球がゆるぶねと瞠る
31

花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ
32

大学も小学校も見ゆさくら
33

雀らの乗つてはしれり芋嵐
34

風狂い今年遅咲き水戸の梅
35

冬支度して今生の白い飯
36

路地曲がりくる初蝶の美貌かな
37

初暦知らぬ月日は美しく
38

秋の夜の憤ろしき何々ぞ
39

アンダンテ暮れて白木蓮火をともす
40

金閣にほころびのひかり苔の花
41

柿落葉老いていとしきものふゆる
42

冷酒澄みコツプにきざす夕茜
43

木の葉髪無職の名刺刷り上がる
44

春の月水の音して上りけり
45

神にませばまこと美はし那智の滝
46

杭ひとつあれば迷はず秋落暉
47

露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す
48

金木犀の音満ちてゆく夜明け
49

胎動は氷河きらめくときにあり
50

沈黙も言葉のひとつ青りんご


2024年9月20日 20時27分更新(随時更新中)
 

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