現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2012年9月9日のデイリーキーワードランキング
1 | いなびかり北よりすれば北を見る |
2 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
3 | 肩に来て人懐かしや赤蜻蛉 |
4 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
5 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
6 | 暗黒や関東平野に火事一つ |
7 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
8 | 風の尾につかまっている赤蜻蛉 |
9 | 薄氷の吹かれて端の重なれる |
10 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
11 | 初富士を隠さふべしや深庇 |
12 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
13 | 来賓を畚に乗せて運動会 |
14 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
15 | 日と月のごとく二輪の寒椿 |
16 | 頂上や殊に野菊の吹かれ居り |
17 | しあわせに目もあけられず花吹雪 |
18 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
19 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
20 | ここまでと踵返せり大花野 |
21 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
22 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
23 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
24 | 星空へ店より林檎あふれをり |
25 | 食べてゐる牛の口より蓼の花 |
26 | 戦前は戦後長夜の油差 |
27 | 大空に羽子の白妙とどまれり |
28 | 跳箱の突手一瞬冬が来る |
29 | 水すまし水に跳て水鉄の如し |
30 | 露草や飯吹くまでの門歩き |
31 | ひつぱれる糸まつすぐや甲虫 |
32 | 鶏頭の十四五本もありぬべし |
33 | 冬の水一枝の影も欺かず |
34 | 分け入つても分け入つても青い山 |
35 | いんぎんにことづてたのむ淑気かな |
36 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
37 | 葛飾や桃の籬も水田べり |
38 | 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな |
39 | 瀧落ちて群青世界とどろけり |
40 | 今日と言う日を選びて木槿咲く |
41 | みづうみへこころ傾く葛の花 |
42 | 風鈴のひとり言きく 夕茜 |
43 | 朝顔の紺のかなたの月日かな |
44 | 今生の汗が消えゆくお母さん |
45 | 谷底の螺鈿となりて残る虫 |
46 | 花八手球形の野の弾み出す |
47 | 夕立が洗つていつた茄子をもぐ |
48 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
49 | 一湾の潮しづもるきりぎりす |
50 | 刈萱のにほへる昼を穴惑 |
2024年9月23日 02時30分更新(随時更新中)