現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2012年8月25日のデイリーキーワードランキング
1 | 薄氷の吹かれて端の重なれる |
2 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
3 | 稲妻のゆたかなる夜も寝べきころ |
4 | 石臼の今は踏み石処暑の風 |
5 | 文脈に繋がりてくる*蝉しぐれ |
6 | サフランや映画はきのう人を殺め |
7 | いなびかり北よりすれば北を見る |
8 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
9 | 悔の字に母を見つけし夜寒かな |
10 | 花サフラン舌の真赤は太古より |
11 | 馬酔木咲く金堂の扉にわが触れぬ |
12 | 暗黒や関東平野に火事一つ |
13 | 全力で立つ空びんに薔薇の花 |
14 | 鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉 |
15 | 蝉時雨子は担送車に追ひつけず |
16 | 一匙のアイスクリームや蘇る |
17 | 海峡薄暮立泳ぎする船も現れ |
18 | 父はやく死にしあと母風の盆 |
19 | 秋光を折り曲げてゐる堰の水 |
20 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
21 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
22 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
23 | 子供しか知らぬ近道芹の川 |
24 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
25 | ほととぎす敵は必ず斬るべきもの |
26 | 柔道着干す重たさの大暑かな |
27 | 精神はぽつぺんは言うぞぽつぺん |
28 | 晩夏光過去呼び戻すしみ一つ |
29 | おそるべき君等の乳房夏来る |
30 | クロボウといふ駄菓子ふふ地蔵盆 |
31 | けぶる母郷いくたび芹の匂いたつ |
32 | 耕人に傾き咲けり山ざくら |
33 | 鶏頭花真直ぐゆけば精神科 |
34 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
35 | ところてん煙のごとく沈みをり |
36 | 蝉時雨子は擔送車に追ひつけず |
37 | 浮世絵と七夕の夜は匂ひたつ |
38 | ゆらぎ見ゆ百の椿が三百に |
39 | 初雀送電線の高さから |
40 | 切株に冬日二段の鋸の跡 |
41 | この岸にわが彳つかぎり蟹ひそむ |
42 | パライゾに急く人のあり冬構 |
43 | 今生は病む生なりき烏頭 |
44 | 夕立にならんで公務員である |
45 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
46 | 梨むくや甘き雫の刃を垂るる |
47 | 人生の構図決まらず秋灯下 |
48 | 藍浴衣夜風自在に家通る |
49 | 戦しごき残る友どち水引草 |
50 | 浮いてこい浮いてお尻を向けにけり |
2024年9月20日 13時58分更新(随時更新中)