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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2012年7月16日のデイリーキーワードランキング

1

水の地球すこしはなれて春の月
2

戦争が廊下の奥に立つてゐた
3

薄氷の吹かれて端の重なれる
4

いなびかり北よりすれば北を見る
5

プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ
6

暗黒や関東平野に火事一つ
7

ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな
8

金剛の露ひとつぶや石の上
9

逝く秋のからくれなゐの心意気
10

とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな
11

滝落ちて群青世界とどろけり
12

海の日や脳裡に大和進水式
13

青蛙おのれもペンキぬりたてか
14

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
15

鰯雲人に告ぐべきことならず
16

茱萸咲くはこれからいろいろ来るごとく
17

木雫は雨より太し青楓
18

日と月のごとく二輪の寒椿
19

ロダンの首泰山木は花えたり
20

赤い椿白い椿と落ちにけり
21

夕立が洗つていつた茄子をもぐ
22

額づけば秋冷至るうじなかな
23

星空へ店より林檎あふれをり
24

咳をしても一人
25

風鈴のひとり言きく 夕茜
26

ものの種にぎればいのちひしめける
27

白き貝机上に夏を惜しみけり
28

睡蓮のほとり明るしこぬか雨
29

匙なめて童たのしも夏氷
30

すれちがうベクトル海の日の教室
31

鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉
32

その中に崩落の音花カンナ
33

降る雪や明治は遠くなりにけり
34

蝉時雨子は担送車に追ひつけず
35

あはれ子の夜寒の床の引けばよる
36

雀らも海かけて飛べ吹流し
37

唐太の天ぞ垂れたり鰊群来
38

子の髪の風に流るる五月来ぬ
39

蝉時雨子は擔送車に追ひつけず
40

雁の束の間に蕎麦刈られけり
41

小春日や石を噛み居る赤蜻蛉
42

文脈に繋がりてくる*蝉しぐれ
43

けぶる母郷いくたび芹の匂いたつ
44

摩天楼より新緑がパセリほど
45

強力の歩く哲学夏の尾瀬
46

花かんな昭和の色を消し忘れ
47

尾瀬の秋水より昏れて闇深む
48

金亀子 擲つ闇の 深さかな
49

ひかり野へ君なら蝶に乗れるだろう
50

愁いつつ春の地球のなか覗く


2024年9月20日 10時38分更新(随時更新中)
 

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