現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2011年7月16日のデイリーキーワードランキング
1 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
2 | まだ減るか村の人口つばめ来る |
3 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
4 | 枯山に鳥突きあたる夢の後 |
5 | 魂のふれあう音か木の実落つ |
6 | 叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉 |
7 | 文脈に繋がりてくる*蝉しぐれ |
8 | 八月の街ゆくア音こぼしつつ |
9 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
10 | 大安吉日らっきょうの飴色 |
11 | 浴衣着て少女の乳房高からず |
12 | 青胡桃今日と同じ明日がいい |
13 | 孤老とは 終日ででつぽに鳴かれ |
14 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
15 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
16 | 友逝って若葉と送る青春譜 |
17 | 遠き日の男根なぶる葉月潮 |
18 | 段葛はなびらもちの愛たべた |
19 | 藍壺に泥落したる燕かな |
20 | 冬鵙や眉のかたちも世につれて |
21 | 秋来ぬとサフアイア色の小鯵買ふ |
22 | 噴水のこれまでという高さかな |
23 | 秋蝉のこゑ澄み透り幾山河 |
24 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
25 | 垣根よりのぞく挨拶鉄線花 |
26 | ふところに乳房ある憂さ梅雨ながき |
27 | 目覚めけり青き何かを握りしめ |
28 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
29 | 子は巣立ち儀式のような夫婦の夕餉 |
30 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
31 | ゆで玉子むけばかがやく花曇 |
32 | 泣いてゆく向ふに母や春の風 |
33 | 朴の木までの同行 伐採の若者と |
34 | 夜の向うにアルプスの牙木曾酔人 |
35 | 春雨の衣桁に重し恋衣 |
36 | からだじゅう吹雪く田畑を持ちかえる |
37 | 月光ほろほろ風鈴に戯れ |
38 | 落花しつ宙に消えたる 夏椿 |
39 | 春浅き水を渉るや鷺一つ |
40 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
41 | 結果は竹のいつぽん年のくれ |
42 | 西行忌壁をはみだす藁の月 |
43 | ポポー稔りぐんぐん離れゆくごとく |
44 | 外套の裏は緋なりき明治の雪 |
45 | 伸びて縮んで伸びて働く大暑の影 |
46 | 流るるは春立つ水か枕灯か |
47 | 或る時は洗ひざらしの蝶が飛ぶ |
48 | 人死んでやむなく山の霧がくる |
49 | ほうと吹く空瓶の口夏をはる |
50 | くらがりに悪を働く油虫 |
2024年9月21日 04時04分更新(随時更新中)