現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2011年6月30日のデイリーキーワードランキング
1 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
2 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
3 | 茅の輪くぐる胸ぐらという薄明かり |
4 | 夏痩せて嫌ひなものは嫌ひなり |
5 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
6 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
7 | 人体冷えて東北白い花盛り |
8 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
9 | じゃんけんで負けて螢に生れたの |
10 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
11 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
12 | 六月を奇麗な風の吹くことよ |
13 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
14 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
15 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
16 | 庭石に梅雨明けの雷ひびきけり |
17 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
18 | 水着まぶし如何なる愛を生きる姉妹 |
19 | 入れものが無い両手で受ける |
20 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
21 | 夜を帰る枯野や北斗鉾立ちに |
22 | しづかなる力満ちゆきばつたとぶ |
23 | 台風すぐ沖にいて家並みの灯 |
24 | まつすぐに汐風とほる茅の輪かな |
25 | 半夏生狐が眉をひきはじむ |
26 | まさをなる空よりしだれざくらかな |
27 | 半夏生ゴッホ展出てよりの難聴 |
28 | ひとつ咲く酒中花はわが恋椿 |
29 | 原爆忌一つ吊輪に多数の手 |
30 | 灰色の象のかたちを見にゆかん |
31 | 無頼派の名乗りを上げる羽抜鶏 |
32 | ごはんつぶよく噛んでゐて桜咲く |
33 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
34 | 湾曲し火傷し爆心地のマラソン |
35 | 春浅き水を渉るや鷺一つ |
36 | プールより生まれしごとく上がりけり |
37 | 春雷や胸の上なる夜の厚み |
38 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
39 | 夕立が洗つていつた茄子をもぐ |
40 | 瞳孔を薬でひらき夕端居 |
41 | 芋の露連山影を正しうす |
42 | 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな |
43 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
44 | 初蝉や水面を雲のうつりつつ |
45 | 見失う時なお高みなる夏の蝶 |
46 | 梅雨明くる家中の窓あけ開き |
47 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
48 | ふと忘る暗証番号夏の果て |
49 | ものの芽のあらはれ出でし大事かな |
50 | 謦咳に接するに似て露の荘 |
2024年9月20日 04時59分更新(随時更新中)