現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2011年3月13日のデイリーキーワードランキング
1 | 重ね着の中に女のはだかあり |
2 | 垂れ髪に雪をちりばめ卒業す |
3 | 金魚手向けん肉屋の鉤に彼奴を吊り |
4 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
5 | 除夜の湯に肌触れあへり生くるべし |
6 | 犬一猫二われら三人被爆せず |
7 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
8 | 春灯にひとりの奈落ありて座す |
9 | 亡命があるとせばこの櫻闇 |
10 | 涸沼や眼をむく地震予知なまず |
11 | 春は近しと家中に抽斗あり |
12 | 放射能雨むしろ明るし雜草と雀 |
13 | 丹後一之宮雨に祭の準備する |
14 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
15 | 海に出て木枯帰るところなし |
16 | 生ひ立ちは誰も健やか龍の玉 |
17 | 春やああ一日分の髭の伸び |
18 | 昨夜までは苦き海鞘とぞ思ひける |
19 | 町空のつばくらめのみ新しや |
20 | みんな夢雪割草が咲いたのね |
21 | この道しかない春の雪ふる |
22 | 手の甲の古き傷跡甘茶杓 |
23 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
24 | 鳥雲に入る背景を省略し |
25 | 父はやく死にしあと母風の盆 |
26 | 方丈の大庇より春の蝶 |
27 | 水音と虫の音と我が心音と |
28 | 鳥雲にわれは明日たつ筑紫かな |
29 | 手をついて登ればいくつ龍の玉 |
30 | 初暦知らぬ月日は美しく |
31 | 身ほとりに風湧く思ひ更衣 |
32 | 辛夷の芽嬰にみなぎる泣く力 |
33 | 妻いつもわれに幼し吹雪く夜も |
34 | 初東風や水平線を船が曳く |
35 | 鶏の気紛れ二町目の桃笑う |
36 | 白鳥帰る一羽は死者のポケットに |
37 | どこからが人の領分遠郭公 |
38 | 繊月をなほ細くして冬木立 |
39 | 胸の上に雁行きし空残りけり |
40 | リハビリの昨日より今日花辛夷 |
41 | 部屋広ぐメロン一口香りけり |
42 | 発熱に似るさんしゅうの花月余り |
43 | オムレツのはみ出す花菜明りかな |
44 | 行春や畳んで古き恋衣 |
45 | つくし煮るどの時間にもつながらず |
46 | 水打つや恋なきバケツ鳴らしては |
47 | 一桶の藍流しけり春の川 |
48 | 原発の無臭無音や敷松葉 |
49 | 紫陽花のみな玲瓏をもちきたる |
50 | 水枕ガバリと寒い海がある |
2024年9月26日 15時43分更新(随時更新中)