現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年11月18日のデイリーキーワードランキング
1 | 金粉をこぼして火蛾やすさまじき |
2 | 冬深し柱の中の濤の音 |
3 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
4 | まさをなる空よりしだれざくらかな |
5 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
6 | 年の瀬を俳諧舟はながれゆく |
7 | 夏の髪潜水艦になりたがる |
8 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
9 | 冬耕の土裏返す雀どち |
10 | 金魚大鱗夕焼の空の如きあり |
11 | 小春日や隣家の犬の名はピカソ |
12 | 重ね着の中に女のはだかあり |
13 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
14 | つまみたる夏蝶トランプの厚さ |
15 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
16 | 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな |
17 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
18 | 何か求むる心海へ放つ |
19 | 芋の露連山影を正しうす |
20 | かの鷹に風と名づけて飼ひ殺す |
21 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
22 | 花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ |
23 | 大賢は大愚に似たり生身魂 |
24 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
25 | 大空に羽子の白妙とどまれり |
26 | 夏嵐机上の白紙飛び尽す |
27 | ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに |
28 | 金亀子 擲つ闇の 深さかな |
29 | 月時雨なりし余呉湖の昨夜のこと |
30 | さえざえと雪後の天の怒濤かな |
31 | 春更けて諸鳥啼くや雲の上 |
32 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
33 | 月光に一つの椅子を置きかふる |
34 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
35 | 漱石忌猫に食はしてのち夕餉 |
36 | 河豚宿は此許よ此許よと灯りをり |
37 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
38 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
39 | 一葉忌厨の隅のマッチ箱 |
40 | 初富士の大きかりける汀かな |
41 | 一枚の障子明りに技芸天 |
42 | 春風や車椅子押すランドセル |
43 | 暗く暑く大群集と花火待つ |
44 | 冬薔薇生年月日口ごもる |
45 | 玉の如き小春日和を授かりし |
46 | 生くることやうやく楽し老の春 |
47 | さみしさに早飯食ふや秋の暮 |
48 | 灰色の象のかたちを見にゆかん |
49 | 文芸に一世をかけし木の葉髪 |
50 | 悪なれば色悪よけれ老の春 |
2024年9月25日 02時58分更新(随時更新中)