現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年9月25日のデイリーキーワードランキング
1 | 重ね着の中に女のはだかあり |
2 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
3 | 元日や手を洗ひをる夕ごころ |
4 | ピストルがプールの硬き面にひびき |
5 | 忽必烈の名を轟かし田水沸く |
6 | 灰色の象のかたちを見にゆかん |
7 | 入れものが無い両手で受ける |
8 | 元日の人通りとはなりにけり |
9 | 敗荷や鬼の栖の錆が浮く |
10 | 生きざまにのりしろ添えて菊膾 |
11 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
12 | 号泣の男を曳いて此岸まで |
13 | 馬柵つづくかぎり空ある月見 |
14 | コスモスは風の入口かもしれぬ |
15 | 早春の飛鳥陽石蒼古たり |
16 | 山桜雪嶺天に声もなし |
17 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
18 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
19 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
20 | 山裾に風遊ばせて猫じやらし |
21 | 養命酒ちびちび舐めて居待月 |
22 | 彼岸花ぽきぽき折って亡夫恋 |
23 | どことなく傷みはじめし春の家 |
24 | 夏痩の骨にとどまる命かな |
25 | うしろ手に一寸紫式部の実 |
26 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
27 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
28 | 銀杏を踏んで足から眠くなる |
29 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
30 | げんのしようこから夕闇の子守唄 |
31 | 穴まどい今日が明日でもよい立場 |
32 | ぶなの森冬満月を抱きたる |
33 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
34 | 山桜 雪嶺天に 声もなし |
35 | 運動会少女の腿の百聖し |
36 | 顔しろく現代暮れる秋の山 |
37 | 脚下より天草灘の風涼し |
38 | 一葉二葉後を蹤けくる去年なりし |
39 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
40 | 沈黙も言葉のひとつ青りんご |
41 | 冷まじや吹かれて揺らぐ鬼女の絵馬 |
42 | 心ゆくまで老柳と空の話 |
43 | 色なき風声噛むやうにピアニシモ |
44 | 冬の水一枝の影も欺かず |
45 | 風よ水よ人よ微々として秋気 |
46 | 河郎忌鉄橋響き易きかな |
47 | 油絵に昭和の暗さ夏館 |
48 | 青柿のたわわに峡のとの曇り |
49 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
50 | 谺して山ほととぎすほしいまゝ |
2024年9月26日 03時36分更新(随時更新中)