現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年7月20日のデイリーキーワードランキング
1 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
2 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
3 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
4 | 善戦の敗者が佇てり風の薔薇 |
5 | すれちがうベクトル海の日の教室 |
6 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
7 | にぎりしめにぎりしめし掌に何もなき |
8 | 裸子をひとり得しのみ禮拜す |
9 | 体内の迷路も夏か水いそぐ |
10 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
11 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
12 | ダリヤ熟れルイ王朝の夢売りぬ |
13 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
14 | 兎も片耳垂るる大暑かな |
15 | 鍵束に覚えなき鍵星迎え |
16 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
17 | 雲海や鷹のまひゐる嶺ひとつ |
18 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
19 | 口無し咲かせて無党派なれど夜は左傾 |
20 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
21 | おそるべき君等の乳房夏来る |
22 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
23 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
24 | 水母より西へ行かむと思ひしのみ |
25 | 語らざれ窓の下にも天の河 |
26 | 重ね着の中に女のはだかあり |
27 | なにはともあれ山に雨山は春 |
28 | うつくしき眼と会ふ次の雷待つ間 |
29 | 一樹にして森なせりけり百千鳥 |
30 | 浴衣着て夢二の女になりすます |
31 | われ蜂となり向日葵の中にゐる |
32 | 穴出でし蛇と共濡れ老いけらし |
33 | のどかさや胎動告ぐる娘の笑顔 |
34 | 浮いてこい浮いてお尻を向けにけり |
35 | 手花火のぐんぐん昏く珠むすぶ |
36 | 地下街の列柱五月来たりけり |
37 | ねむりても旅の花火の胸にひらく |
38 | 念力のゆるめば死ぬる大暑かな |
39 | 躓いてひとり笑ひて麦茶かな |
40 | 終戦日妻子入れむと風呂洗ふ |
41 | 三伏や口を開きて力抜く |
42 | 時雨るるや唐津の浜の桜貝 |
43 | 藍壺に寝せある布や明易き |
44 | ライダーの翼広げし大夏野 |
45 | 給わりて夕べ足らいし零余子飯 |
46 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
47 | 炎天の坂や怒を力とし |
48 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
49 | 春浅き水を渉るや鷺一つ |
50 | ふりむかぬ大勢に射す春の日矢 |
2024年9月21日 22時40分更新(随時更新中)