現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年5月31日のデイリーキーワードランキング
1 | 朱欒咲く五月となれば日の光り |
2 | 声映すまで透きとおる五月の窓 |
3 | ひとりでは五月の海の青すぎる |
4 | 目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹 |
5 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
6 | ロシヤより古き五月に愛をこめ |
7 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
8 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
9 | 五月の噴水にふれこの刻もう還らず |
10 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
11 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
12 | すれちがうベクトル海の日の教室 |
13 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
14 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
15 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
16 | 頭の中で白い夏野となつている |
17 | 五月来る朝日半円に土管の影 |
18 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
19 | 蚤の市アンダルシアの五月かな |
20 | 自画像をふせたるままに新樹光 |
21 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
22 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
23 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
24 | 蛇打つて森の暗さを逃れ出し |
25 | 深海に傘をゆるめて水母死す |
26 | バラの芽やくびれし腕の翼状針 |
27 | 瓜二つ抱え都をゆく日あり |
28 | 毎日は静かに澱む金魚玉 |
29 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
30 | 隧道なか坐席疾走しぼくら青春 |
31 | 金亀子擲つ闇の深さかな |
32 | 黒揚羽亡き人の魂のせて来よ |
33 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
34 | 愛なき日避雷針見て帰りけり |
35 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
36 | 非常口に緑の男いつも逃げ |
37 | 春燈の下に我あり汝あり |
38 | 引いてやる子の手のぬくき朧かな |
39 | 想像がそつくり一つ棄ててある |
40 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
41 | 我も亦ラッシュアワーのうたかたか |
42 | お悔やみに言いそびれたる忘れ花 |
43 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
44 | 金閣にほころびのひかり苔の花 |
45 | 鮟鱇の骨まで凍てぶちきらる |
46 | 美しき春潮の航一時間 |
47 | 影させしその蝶にてはらざりき |
48 | 水中になほ水はじく水蜜桃 |
49 | 海の蝶最後は波に止まりけり |
50 | 初蝶やわが三十の袖袂 |
2024年9月20日 23時56分更新(随時更新中)