現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年5月30日のデイリーキーワードランキング
1 | 朱欒咲く五月となれば日の光り |
2 | 声映すまで透きとおる五月の窓 |
3 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
4 | ひとりでは五月の海の青すぎる |
5 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
6 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
7 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
8 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
9 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
10 | すれちがうベクトル海の日の教室 |
11 | 目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹 |
12 | ロシヤより古き五月に愛をこめ |
13 | 萍の一つは頭蓋のなかにうく |
14 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
15 | 黴厨匙きらきらと密集す |
16 | 黒揚羽亡き人の魂のせて来よ |
17 | 我も亦ラッシュアワーのうたかたか |
18 | 涼風くぐる高さ制限2・2 |
19 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
20 | 海の蝶最後は波に止まりけり |
21 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
22 | 蛇打つて森の暗さを逃れ出し |
23 | ゆっくりと草が螢になってゆく |
24 | 五月来る朝日半円に土管の影 |
25 | 金粉を散らしてわれに墓はなし |
26 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
27 | 瓜二つ抱え都をゆく日あり |
28 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
29 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
30 | 体内の迷路も夏か水いそぐ |
31 | 想像がそつくり一つ棄ててある |
32 | 愛なき日避雷針見て帰りけり |
33 | 非常口に緑の男いつも逃げ |
34 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
35 | 毎日は静かに澱む金魚玉 |
36 | 蚤の市アンダルシアの五月かな |
37 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
38 | 自画像をふせたるままに新樹光 |
39 | 深海に傘をゆるめて水母死す |
40 | 頭の中で白い夏野となつている |
41 | 五月の噴水にふれこの刻もう還らず |
42 | 隧道なか坐席疾走しぼくら青春 |
43 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
44 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
45 | バラの芽やくびれし腕の翼状針 |
46 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
47 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
48 | 星空へ店より林檎あふれをり |
49 | とんばうや後の敵の見えてをり |
50 | じゃんけんで負けて螢に生れたの |
2024年9月24日 23時35分更新(随時更新中)