現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年5月29日のデイリーキーワードランキング
1 | 朱欒咲く五月となれば日の光り |
2 | 声映すまで透きとおる五月の窓 |
3 | ひとりでは五月の海の青すぎる |
4 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
5 | 目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹 |
6 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
7 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
8 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
9 | すれちがうベクトル海の日の教室 |
10 | ロシヤより古き五月に愛をこめ |
11 | 体内の迷路も夏か水いそぐ |
12 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
13 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
14 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
15 | 愛なき日避雷針見て帰りけり |
16 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
17 | ブーゲンビリアさびてわたくし捨てに行く |
18 | 瓜二つ抱え都をゆく日あり |
19 | 非常口に緑の男いつも逃げ |
20 | 青梅雨へぱつと振りたる化粧塩 |
21 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
22 | 一つ根に離れ浮く葉や春の水 |
23 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
24 | 鳴くならば満月になけほととぎす |
25 | 大空に羽子の白妙とどまれり |
26 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
27 | 頭の中で白い夏野となつている |
28 | 淡墨桜風たてば白湧きいづる |
29 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
30 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
31 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
32 | 大試験頼るでもなく神の加護 |
33 | 青梅が闇にびつしり泣く嬰児 |
34 | 桜散るあなたも河馬になりなさい |
35 | 紫陽花や水辺の夕餉早きかな |
36 | 蟇消える昭和を生きている |
37 | 黴厨匙きらきらと密集す |
38 | 自画像をふせたるままに新樹光 |
39 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
40 | 切れ鎌の手応えはずみ草刈りぬ |
41 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
42 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
43 | いっせいに毛虫孵りて毛虫に会う |
44 | かそけくも咽喉鳴る妹よ鳳仙花 |
45 | 肉体やとりとめもなく青葉して |
46 | 今日だけの姐気取りや祭髪 |
47 | あるけばかつこういそげばかつこう |
48 | 通し鴨まひる音なき石山と |
49 | ホイップの角立ちあがる薔薇の昼 |
50 | わらやふるゆきつもる |
2024年9月26日 03時03分更新(随時更新中)