現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年5月23日のデイリーキーワードランキング
1 | 朱欒咲く五月となれば日の光り |
2 | 声映すまで透きとおる五月の窓 |
3 | ひとりでは五月の海の青すぎる |
4 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
5 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
6 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
7 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
8 | ロシヤより古き五月に愛をこめ |
9 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
10 | 目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹 |
11 | すれちがうベクトル海の日の教室 |
12 | 海の蝶最後は波に止まりけり |
13 | 深海に傘をゆるめて水母死す |
14 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
15 | 瓜二つ抱え都をゆく日あり |
16 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
17 | 花サフラン舌の真赤は太古より |
18 | 海溝に貝の墜ちゆく夏の夢 |
19 | 金粉を散らしてわれに墓はなし |
20 | 憂鬱の真ん中を来る初燕 |
21 | ずぶぬれて犬ころ |
22 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
23 | 隧道なか坐席疾走しぼくら青春 |
24 | じゃんけんで負けて螢に生れたの |
25 | 星空へ店より林檎あふれをり |
26 | 蛇打つて森の暗さを逃れ出し |
27 | 黴厨匙きらきらと密集す |
28 | 五月来る朝日半円に土管の影 |
29 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
30 | 頭の中で白い夏野となつている |
31 | 五月の噴水にふれこの刻もう還らず |
32 | 芋の露連山影を正しうす |
33 | 黒揚羽亡き人の魂のせて来よ |
34 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
35 | 自画像をふせたるままに新樹光 |
36 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
37 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
38 | はまなすの朱き実ほどの胸燃やす |
39 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
40 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
41 | 六月の真夜の家裂く金の馬 |
42 | 蚤の市アンダルシアの五月かな |
43 | 朝焼の雲海尾根を溢れ落つ |
44 | 揚羽蝶おいらん草にぶら下がる |
45 | 雨粒を零さずに萩揺れをりぬ |
46 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
47 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
48 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
49 | 揚羽生まれ翔び立つ風を待ちてあり |
50 | 揚羽蝶ねむりの国の蒼くあり |
2024年9月23日 04時44分更新(随時更新中)