現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年2月8日のデイリーキーワードランキング
1 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
2 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
3 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
4 | 天井に日の斑ゆらめく針供養 |
5 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
6 | とぢし眼のうらにも山のねむりけり |
7 | 春寒し水田の上の根なし雲 |
8 | 中空にとまらんとする落花かな |
9 | 食べてゐる牛の口より蓼の花 |
10 | 重ね着の中に女のはだかあり |
11 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
12 | 遠蛙酒の器の水を呑む |
13 | ゆきふるといひしばかりの人しづか |
14 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
15 | 麥刈のあまたの背中閑な鳶 |
16 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
17 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
18 | 卒業や水は流るる光のなか |
19 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
20 | 早春の鳶を放ちて宝寺 |
21 | 凩や海に夕日を吹き落す |
22 | 露深し胸毛の濡るる朝の鹿 |
23 | 残雪やごうごうと吹く松の風 |
24 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
25 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
26 | 湯上りの指やはらかし足袋のなか |
27 | 木の芽雨平らなものへ女の目 |
28 | 猫柳朝鮮の唄また聞きぬ |
29 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
30 | 音立てて散り来る紅葉月の宿 |
31 | 日本の夜霧の中の懐手 |
32 | 隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな |
33 | 一隅の冬至かぼちゃに日が当る |
34 | 鷹のつらきびしく老いて哀れなり |
35 | 草川のそよりともせぬ曼珠沙華 |
36 | 夕あかり喪章となりし梅の花 |
37 | 海に出て木枯帰るところなし |
38 | あなうらのひややけき日の夜の野分 |
39 | 越えて来し山々も昏れ洗鯉 |
40 | 一枚の餅のごとくに雪残る |
41 | 水枕ガバリと寒い海がある |
42 | ふるさとは海に溺れよ茜雲 |
43 | ふるさとも南の方の朱欒かな |
44 | 手花火や横顔という遠い島 |
45 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
46 | 手鞠唄かなしきことをうつくしく |
47 | ほろほろ酔うて木の葉ふる |
48 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
49 | 音悪き浚渫船の男叫ぶ |
50 | 茎右往左往菓子器のさくらんぼ |
2024年9月24日 21時32分更新(随時更新中)