現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年9月5日のデイリーキーワードランキング
1 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
2 | きみ恋わむ式部納言の裔として |
3 | 秋の灯にひらがなばかり母へ文 |
4 | 箱庭とまことの庭と暮れゆきぬ |
5 | 砂の如き雲流れ行く朝の秋 |
6 | 桜散るあなたも河馬になりなさい |
7 | 秋風や魚のかたちに骨のこり |
8 | 蝉しぐれもはや戦前かもしれぬ |
9 | 箱庭の草心外にそよぎをり |
10 | おそるべき君等の乳房夏来る |
11 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
12 | 炎天にぶつかつてゆくひろびたひ |
13 | わらんべの溺るるばかり初湯かな |
14 | 重ね着の中に女のはだかあり |
15 | なんとなく生きてゐたいの更衣 |
16 | 隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな |
17 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
18 | 浜で裸になり松の花より若い妻 |
19 | 死なば秋露の干ぬ間ぞおもしろき |
20 | 衣をぬぎし闇のあなたにあやめ咲く |
21 | ひらかなように男がやってくる |
22 | わが死後の植物図鑑きっと雨 |
23 | 軍隊の近づく音や秋風裡 |
24 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
25 | 痰一斗糸瓜の水も間に合はず |
26 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
27 | 炎える地の微動もせざり肥汲むに |
28 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
29 | 陰になる麦尊けれ青山河 |
30 | 定位置に夫と茶筒と守宮かな |
31 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
32 | 空蝉に真昼の海が残っている |
33 | コスモスの花あそびをる虚空かな |
34 | 山開きたる雲中にこころざす |
35 | 六月の真夜の家裂く金の馬 |
36 | 消してより秋の灯と思ひけり |
37 | 春雷や胸の上なる夜の厚み |
38 | 老いぬまに見む紫蘇色のしその花 |
39 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
40 | 秋扇や寂しき顔の賢夫人 |
41 | 雪山の朝日に顔の力拔く |
42 | 台風去りてつづきを塗ってゐるペンキ屋 |
43 | 鶏を飼う真夏の海をしらぬ鶏を |
44 | 炎天に尻うち据ゑて栄螺割る |
45 | 紅きもの枯野に見えて拾はれず |
46 | 物置で少年倶樂部読む厄日 |
47 | 女郎花少しはなれて男郎花 |
48 | 甚平着て女難の相はなかりけり |
49 | 愛されずして沖遠く泳ぐなり |
50 | 夏点前水中鯉のひげ動く |
2024年9月26日 17時28分更新(随時更新中)