現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年8月8日のデイリーキーワードランキング
1 | 父はやく死にしあと母風の盆 |
2 | 七夕が来て黒猫の老い呆け |
3 | 厨出て断層へゆく碧揚羽 |
4 | 瞳に古典紺々とふる牡丹雪 |
5 | 秋たつや川瀬にまじる風の音 |
6 | いなびかり北よりすれば北を見る |
7 | よろこべばしきりに落つる木の実かな |
8 | ひかり立つものに棚田の余り苗 |
9 | 色欲もいまは大切柚子の花 |
10 | ひぐらしは水脈のひかりの中に入る |
11 | 雪はげし抱かれて息のつまりしこと |
12 | 辺境の鴉単色 啼かずに翔つ |
13 | 戦さ知らぬままに育てよ菖蒲の日 |
14 | 昼寝覚めれば誰かが死んでをり |
15 | あの世へも顔出しにゆく大昼寝 |
16 | 帰らなんいざ草の庵は春の風 をやめる) |
17 | 内ももの刺青みたり夕桜 |
18 | 秋嶺の闇に入らむとなほ容 |
19 | 洗張女は大暑忘れけり |
20 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
21 | 熱の中流れ来ぬ白曼珠沙華 |
22 | 迎火や六親風のはるかより |
23 | ぎらぎらの朝日子照らす自然かな |
24 | 老鴬や珠のごとくに一湖あり |
25 | ころぶすや蜂腰なる夏痩女 |
26 | 見ることも松の手入でありしかな |
27 | 去年の鶴去年のところに凍てにけり |
28 | 梅が香や流行出したる白博多 |
29 | 立秋の紺落ち付くや伊予絣 |
30 | 鰯雲人を死なせてしまいけり |
31 | 箒木に秋めく霧の一夜かな |
32 | ひく波の跡美しや桜貝 |
33 | ほたるぶくろむらさきだちて霧に浮く |
34 | スカートの中は国境秋の風 |
35 | てのひらの水の珠玉よ青葉騒 |
36 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
37 | 鎌とげば藜悲しむけしきかな |
38 | ひぐらし杉風のごときが喉とほる |
39 | 死や霜の六尺の土あれば足る |
40 | 蝉の穴ありしみじみと踝あり |
41 | ポプラ黄にカフカ全集漆黒なり |
42 | ぎらぎらと嗄れた声浮き水禍の田 |
43 | かなかなのかなかなとなく夕かな |
44 | 炎天の犬捕り低く唄ひだす |
45 | 喪服着て七夕竹の裏通る |
46 | 鳥の巣に鳥が入つてゆくところ |
47 | パンツ脱ぐ遠き少年泳ぐのか |
48 | 夏みかん酸つぱしいまさら純潔など |
49 | 一日の奧に日の差す黒揚羽 |
50 | 輕快に黄色い朝の尿を殘す |
2024年9月24日 03時10分更新(随時更新中)