現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年7月29日のデイリーキーワードランキング
1 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
2 | 重ね着の中に女のはだかあり |
3 | かりかりと蟷螂蜂の皃を食む |
4 | 休暇はや白朝顔に雨斜め |
5 | ある家から鈴虫道は流れたり |
6 | パンの実の熟れしにおいの戎衣かな |
7 | 輪を描きて雲にのりたる水馬 |
8 | 海霧低き知法華村人を見ず |
9 | 菊人形泣き入る声のなかりけり |
10 | 蟇誰かものいへ声かぎり |
11 | あぶらなの花にはろけささしかかる |
12 | 石仏のまぐわい沈む木の異郷 |
13 | あかあかと天地の間の雛納 |
14 | 菊人形みつめし処より傷む |
15 | 雲の峰音立てて貨車つながりぬ |
16 | おにはにはにはにはとりがゐるはるは |
17 | 梨の花郵便局で日が暮れる |
18 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
19 | 倒木のなほ光れるは芽ぶくなり |
20 | 汚染魚を包んで濡れる夕刊紙 |
21 | 沼が随所に髭を剃らねば眼が冴えて |
22 | 青梅が闇にびつしり泣く嬰児 |
23 | この頃の蕣藍に定まりぬ |
24 | 雪残る頂き一つ国境 |
25 | 病室に豆撒きて妻帰りけり |
26 | 柚子しぼるちいさな鳥を啼かすように |
27 | とつぷりと後ろ暮れゐし焚火かな |
28 | 喪の家に墨磨る手見え実南天 |
29 | 夏草に這上がりたる捨蚕かな |
30 | さくら咲くことを忘れて日が沈む |
31 | 遠山に日の当りたる枯野かな |
32 | さびしさは木をつむあそびつもる雪 |
33 | 浴衣着て少女の乳房高からず |
34 | 頬かむり解かず信濃の捨案山子 |
35 | 蘆刈のうしろひらける大和かな |
36 | 終戦日妻子入れむと風呂洗ふ |
37 | 菊の香の闇ふかければ眠るなり |
38 | 槙の空秋押移りゐたりけり |
39 | 夏の雲湧き人形の唇ひと粒 |
40 | まづ拝む窓の遠富士初稽古 |
41 | 暗く暑く大群集と花火待つ |
42 | 渓川の身を揺りて夏来たるなり |
43 | 閨怨のまなじり幽し野火の月 |
44 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
45 | 達治亡きあとはふらここ宙返り |
46 | 濡れわたりさつきの紅のしづもれる |
47 | 錦江湾攻めあぐ海霧の単調律 |
48 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
49 | ねこじやらしひと生きること匂うこと |
50 | 妻抱かな春昼の砂利踏みて帰る |
2024年9月25日 20時59分更新(随時更新中)