現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年7月9日のデイリーキーワードランキング
1 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
2 | じゃんけんで負けて螢に生れたの |
3 | しぐるるやくだまくひとの衿糞 |
4 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
5 | あをあをと空を残して蝶分れ |
6 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
7 | この道の富士になりゆく芒かな |
8 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
9 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
10 | 重ね着の中に女のはだかあり |
11 | 引いてやる子の手のぬくき朧かな |
12 | 父はやく死にしあと母風の盆 |
13 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
14 | 何事も知らずと答へ老の春 |
15 | 何となく柩のなかの胡麻のつぶ |
16 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
17 | 冬蜂の死に所なく歩きけり |
18 | ちるさくら海あをければ海へちる |
19 | 陽へ病む |
20 | から松は淋しき木なり赤蜻蛉 |
21 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
22 | もどかしき老滴りに間合あり |
23 | 庭石に梅雨明けの雷ひびきけり |
24 | 彼の世は親し風鈴がひとつ鳴り |
25 | 枇杷種に遠い灯がつき老夫妻 |
26 | 何もせぬ我が掌汚るる春の昼 |
27 | 浜で裸になり松の花より若い妻 |
28 | 恋ふたつ レモンはうまく切れません |
29 | 滴りにかんかん帽をぬらしけり |
30 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
31 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
32 | 水着踏む姦淫犯したるに似て |
33 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
34 | 何となく奈良なつかしや古暦 |
35 | 駅暮れる時計の灯文字眼よりこぼし |
36 | 己が羽の抜けしを啣へ羽抜鶏 |
37 | 雷鳥の遊ぶ岩根の捨扇 |
38 | 香水へ黙読の脚組直し |
39 | アパートの雛段嶮し鉄路添ひ |
40 | 羽抜鶏いかりて蹴爪地を掻けず |
41 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
42 | ねぱーるはとても祭で花むしろ |
43 | 海に出て木枯帰るところなし |
44 | 昼汽車のひと日の空費菜種梅雨 |
45 | つぶらなる汝が眼吻はなん露の秋 |
46 | 瀧落ちて群青世界とどろけり |
47 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
48 | 灰色の象のかたちを見にゆかん |
49 | 身を離れゆき香水の独りあそび |
50 | ある闇は蟲の形をして哭けり |
2024年9月24日 19時09分更新(随時更新中)