現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年4月6日のデイリーキーワードランキング
1 | 人見えぬまま寒林の遠こだま |
2 | 学帽を耳に支へて入学す |
3 | 葛城の山懐に寝釈迦かな |
4 | 春暮るる花なき庭の落花かな |
5 | 花冷の闇にあらはれ篝守 |
6 | 仏性は白き桔梗にこそあらめ |
7 | 緑夜漂う方舟見えてわたし見えて |
8 | あえかなる薔薇撰りをれば春の雷 |
9 | もずく食べ春夕焼を生みたくなる |
10 | さくら咲くことを忘れて日が沈む |
11 | 清明や街道の松高く立つ |
12 | もしかして芽吹くか箸も端々も |
13 | 凧の空微塵もなかりふるさとは |
14 | パンツ脱ぐ遠き少年泳ぐのか |
15 | まさをなる空よりしだれざくらかな |
16 | てのひらの水の珠玉よ青葉騒 |
17 | 雪女郎おそろし父の恋恐ろし |
18 | 沖の灯と見えて星出づ鮟鱇鍋 |
19 | 屠蘇散や夫は他人なので好き |
20 | 空をゆく一かたまりの花吹雪 |
21 | 雪山の向うの夜火事母なき妻 |
22 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
23 | 一匹の猫を地べたに秋彼岸 |
24 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
25 | 大年やおのづからなる梁響 |
26 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
27 | 立ち尿る農婦が育て麥青し |
28 | 味噌醤油涼しくなりはじめておりぬ |
29 | 水洟や鼻の先だけ暮れ残る |
30 | 露の玉蟻たぢたぢとなりにけり |
31 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
32 | 春浅き水を渉るや鷺一つ |
33 | 喜雨の中しずかに漁火をつゞりけり |
34 | ハンカチ一枚干す神の舌のように |
35 | 教会の冷たき椅子を拭く仕事 |
36 | いきいきと三月生る雲の奧 |
37 | 天の川わたるお多福豆一列 |
38 | さみしさのいま声出さば鴨のこゑ |
39 | 親子笑えり一心に切る紙キリスト |
40 | 散るさくら孤独はいまにはじまらず |
41 | 細雪妻に言葉を待たれをり |
42 | 釘音にしろさるすべり澎湃と |
43 | 濡れわたりさつきの紅のしづもれる |
44 | 春雨のわれまぼろしに近き身ぞ |
45 | 賑やかな骨牌の裏面のさみしい繪 |
46 | 青き空うごかず干布団かへす |
47 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
48 | 白露に阿吽の旭さしにけり |
49 | 桃冷す水の中まで日は没りぬ |
50 | 鷹のつらきびしく老いて哀れなり |
2024年9月25日 08時48分更新(随時更新中)