現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年3月26日のデイリーキーワードランキング
1 | 花冷の闇にあらはれ篝守 |
2 | 満月に目をみひらいて花こぶし |
3 | 重ね着の中に女のはだかあり |
4 | 水温むうしろに人のゐるごとし |
5 | 若鮎の二手になりて上りけり |
6 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
7 | 人に死し鶴に生れて冴え返る |
8 | 俺に是非を説くな激しき雪が好き |
9 | あすはかへらうさくらちるちつてくる |
10 | 蒼惶と沼を去る日や抱かれて |
11 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
12 | あたたかくたんぽぽの花茎の上 |
13 | 夫にして悪友なりし榾を焼く |
14 | 初恋もカンブリア紀も遠くなる |
15 | 落日の獣身を寄せ嘆き合う |
16 | えごの花天の秤は傾けり |
17 | 教会の冷たき椅子を拭く仕事 |
18 | 蝉の穴覗く故郷を見尽して |
19 | 歳時記と二十世紀を見渡しぬ |
20 | 彼の世は親し風鈴がひとつ鳴り |
21 | おそるべき君等の乳房夏来る |
22 | 母死ぬと誰かれとなく飴の匂い |
23 | 死化粧して水色桔梗なりぬ |
24 | 嬰児泣く雪中の鉄橋白く塗られ |
25 | 雀らも海かけて飛べ吹流し |
26 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
27 | 人であることにいきつく大旱 |
28 | 身ほとりに一陣の涼残したる |
29 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
30 | 蚕飼女のまどろみおちし添乳かな |
31 | 田に水が入り千枚の水鏡 |
32 | 山陰や一村暮るゝ麻畠 |
33 | 傘さして都をどりの篝守 |
34 | 六月の真夜の家裂く金の馬 |
35 | ややありて汽艇の波や蘆の角 |
36 | 落日に支那のランプのホヤを拭く |
37 | 大空のました帽子かぶらず |
38 | 海女とても陸こそよけれ桃の花 |
39 | 今の間のおういぬふぐり聖人去り |
40 | この雪嶺わが命終に顕ちて来よ |
41 | 神恨みゐる鮟鱇の小さき眼ぞ |
42 | 胡弓弾く男腰やおわら浮き沈み |
43 | やまかがし美しく川渡りおる |
44 | 春塵の衢落第を告げに行く |
45 | 除夜の湯に肌触れあへり生くるべし |
46 | 襟巻の狐の顔は別にあり |
47 | 人なぜか生国を聞く赤のまま |
48 | むらさきになりゆく二羽の青鷹 |
49 | 他郷にて懐炉しだいにあたたかし |
50 | 叔父の僧姪の舞妓や大石忌 |
2024年9月21日 22時58分更新(随時更新中)