現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年11月22日のデイリーキーワードランキング
1 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
2 | 原爆図中口あくわれも口あく寒 |
3 | 春のくれ夫なき家に帰りくる |
4 | よく眠る夢の枯野が青むまで |
5 | 怖ろしや雪国に畦現はるる |
6 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
7 | 春たのしなせば片づく用ばかり |
8 | 暖炉灼く夫よタンゴを踊ろうか |
9 | 苗代の青や近江は真つ平ら |
10 | さくら咲くことを忘れて日が沈む |
11 | からだの風景を鷹が舞っている |
12 | むさしのの空真青なる落葉かな |
13 | 日常や椿一輪が重たし |
14 | 肛門を見せて鮟鱇ならびけり |
15 | 町空のつばくらめのみ新しや |
16 | 庖丁の出を待つひかり花の昼 |
17 | 本日は晴天なり走行距離をのばす精子 |
18 | 愛咬のまま陸前の月夜茸 |
19 | 家康公逃げ廻りたる冬田打つ |
20 | 舟釣瓶ぶつかけられし鮟鱇かな |
21 | 紅梅や火の絶えしあと杳として |
22 | 灯台のように遠くて裸足です |
23 | 水平に山を見るため棺に寝る |
24 | 早苗饗のいちにち湯野の湯の熱き |
25 | 眉根とはやはらかき遺棄遠花火 |
26 | そそりたつ帆柱石や秋晴るる |
27 | てのひらに落花とまらぬ月夜かな |
28 | 実ハマナス不法投棄の地に結ぶ |
29 | 手花火を命継ぐ如燃やすなり |
30 | 手の薔薇に蜂来れば我王の如し |
31 | 真直ぐ往けと白痴が指しぬ秋の道 |
32 | 鴨を煮て素顔の口に運ぶなり |
33 | 泉への道後れゆく安けさよ |
34 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
35 | 街灯は夜霧にぬれるためにある |
36 | ゼンマイは椅子のはらわた黴の宿 |
37 | 気がついたときは荒野の蝿だった |
38 | 良寛と遊んでしまふ雪をんな |
39 | 工場裏朝まだ蒼き寒雀 |
40 | 手花火の珠をかばひて闇忘る |
41 | 彼の世は親し風鈴がひとつ鳴り |
42 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
43 | 手術後の医師白鳥となる夜の丘 |
44 | 高々と蝶こゆる谷の深さかな |
45 | ものの種にぎればいのちひしめける |
46 | 母死ぬと誰かれとなく飴の匂い |
47 | たとふれば独楽のはじける如くなり |
48 | 六月の雲あわただし大庇 |
49 | 木犀の香や年々のきのふけふ |
50 | 記者ら突込む鉄傘朝の林檎満ち |
2024年9月25日 23時35分更新(随時更新中)