現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年10月22日のデイリーキーワードランキング
1 | 金粉をこぼして火蛾やすさまじき |
2 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
3 | 夏嵐机上の白紙飛び尽す |
4 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
5 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
6 | 山陰や一村暮るゝ麻畠 |
7 | 彼の世は親し風鈴がひとつ鳴り |
8 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
9 | にぎりしめにぎりしめし掌に何もなき |
10 | 颱風や守宮は常の壁を守り |
11 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
12 | 死なば秋露の干ぬ間ぞおもしろき |
13 | 秋深む家の中にもけものみち |
14 | 障子しめて四方の紅葉を感じをり |
15 | 少年来る無心に充分に刺すために |
16 | 引いてやる子の手のぬくき朧かな |
17 | 六月の真夜の家裂く金の馬 |
18 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
19 | いきいきと三月生る雲の奧 |
20 | 縄とびの寒暮傷みし馬車通る |
21 | 秋蛍閃光を売る六本木 |
22 | 芥川龍之介佛大暑かな |
23 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
24 | 某は案山子にて候雀どの |
25 | この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 |
26 | 子の髪の風に流るる五月来ぬ |
27 | 水温むうしろに人のゐるごとし |
28 | ものの種にぎればいのちひしめける |
29 | 錦秋や臑をこぼさぬようにする |
30 | 空部屋に石ひとつ置く秋の国 |
31 | 炎天こそすなわち永遠の草田男忌 |
32 | あきらかに蟻怒り噛むわが足を |
33 | 紫陽花に秋冷いたる信濃かな |
34 | 銃さげし少年匂ふ冬の磯 |
35 | おにはにはにはにはとりがゐるはるは |
36 | 秋の路上死に隣りして嬰を抱く |
37 | 嬰児泣く雪中の鉄橋白く塗られ |
38 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
39 | あざけりを浴びるごと昼冴返る |
40 | 握手の痛みその恩恵を暖爐に癒やす |
41 | 案山子翁あち見こち見や芋嵐 |
42 | 雀らも海かけて飛べ吹流し |
43 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
44 | 朝草刈る墓石よりも光る草を |
45 | 白梅や老子無心の旅に住む |
46 | 春風にこぼれて赤し歯磨粉 |
47 | 昆虫館員の背で モルフオ蝶消えはじめる |
48 | 水着踏む姦淫犯したるに似て |
49 | 遠富士に雲の天蓋雛祭 |
50 | キヤツサバ林軍靴を照らす火の果てに |
2024年9月25日 08時00分更新(随時更新中)